奈良トヨタがレストア事業化を発表 高市早苗氏の元愛車スープラ、フルレストアの見積もりは2200万円

奈良トヨタ(菊池攻社長)は6日、奈良市内の奈良本社で会見し、レストア事業化を発表した。同日より、一般からレストア車両を受け付ける。対象は国産車で、トヨタ以外のメーカーの車のレストアも可。

レストア中の1972年式のカローラレビン(TE27型)を背に、レストア事業を発表した菊池攻社長【写真:奈良トヨタ提供】
レストア中の1972年式のカローラレビン(TE27型)を背に、レストア事業を発表した菊池攻社長【写真:奈良トヨタ提供】

正規トヨタディーラーが専用工場開設 近畿圏にハイクオリティーなレストア空間が誕生

 奈良トヨタ(菊池攻社長)は6日、奈良市内の奈良本社で会見し、レストア事業化を発表した。同日より、一般からレストア車両を受け付ける。対象は国産車で、トヨタ以外のメーカーの車のレストアも可。

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 同社はこれまで展示用に10台の車をレストア。昨年は高市早苗経済安全保障相が約20年乗り続けたかつての愛車1991年式トヨタスープラ(JZA70型)を買い取り、新車同然によみがえらせ、大きな話題を呼んだ。

 現在、11台目の車として、昨年6月から1972年式のカローラレビン(TE27型)のレストアを行っている。会見では修復途中のレビンの姿も公開され、菊池社長は新規事業の成功に強い意欲を示した。

 レストアスタッフは5人で、高市氏のスープラレストアに責任者として携わった越田実さんがリーダーを務める。工場は本社内に「まほろばミュージアムガレージ」を開設。第2工場として田原本本社でも作業する。対象地域は近畿圏で、車の年式は問わない。動かなくなっている車も受け付ける。受付→車両状態確認→見積りの提示→作業実施→完成→納車がおおまかな流れ。車の状態によっては受け入れできないこともある。部品の関係で外国車は除くものの、他メーカーのレストアも可能だ。技術の応用ができるためで、愛車を末永く保持したいオーナーにとっては頼れる“駆け込み寺”となりそうだ。

 正規トヨタディーラーによるレストアは全国的にも珍しい。「私が知っている中ではネッツトヨタ富山さんと神奈川トヨタさんの2社だけだと思います」(担当者)。魅力はなんといっても技術力の高さと正規ディーラーによる安心感だろう。これまでボロボロの車体を見事に復活させてきた。なお、完全なフルレストアの一例として、菊池社長は高市氏のスープラで計算した場合、2200万円ほどかかることを明言した。費用はレストアの規模、部品の有無、工期の長短によっても左右される。

 前出の担当者は、「年内で10台くらいできたらうれしいと思います」と、目標を掲げた。

 奈良トヨタが過去にレストアした車両……2代目コロナ(62年式)、初代クラウン(62年式)、初代カローラ(67年式)、初代セリカLB(75年式)、70スープラ(92年式)、初代MR2(89年式)、スタウト(67年式)、スポーツ800(66年式)、STスープラ(91年式)、ハイエースレジアス(97年式)

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