「PCR検査カー」本格導入へ 医療従事者の感染リスク抑え、医療施設が近くにない場所でも対応可能
新型コロナウイルスのPCR検査実施において医療従事者や被検者の感染リスクを最小限に抑えようと、「移動式PCR検査所(ワンボックス型)」が導入されることになった。車両一体型の設備で、駐車場など屋外でのPCR検査の実施が可能となる。TSP太陽株式会社(東京都)が、一般社団法人鎌ケ谷市医師会に提供するもので、同市で7日以降の運用開始を予定している。
千葉・鎌ケ谷市医師会で導入、7日以降の運用開始を予定
新型コロナウイルスのPCR検査実施において医療従事者や被検者の感染リスクを最小限に抑えようと、「移動式PCR検査所(ワンボックス型)」が導入されることになった。車両一体型の設備で、駐車場など屋外でのPCR検査の実施が可能となる。TSP太陽株式会社(東京都)が、一般社団法人鎌ケ谷市医師会に提供するもので、同市で7日以降の運用開始を予定している。
1日にTSP社が発表した移動式PCR検査所は、車内にPCR検査機能を持たせている。被検者は後方の開扉部から透明パネル越しにPCR検査を受ける。医療従事者は、透明パネル越しに検体採取を行うことで、被検者の暴露(くしゃみ)などによる感染リスクから守られる設計になっており、検査ごとに防護服の交換をせずに済む運用体制が構築されている。検査ブースが車両型のため、医療施設が近隣にない場所、医療過疎地域においても検査対応が可能という。
鎌ケ谷市医師会の担当者は「現在は鎌ヶ谷市での運用を予定しているが、今後、ほかの医師会と連携し、市町村をまたいでの検査を実施していきたいため、移動式のPCR検査所を導入した。また、移動式のPCR検査所にすることで、検査所の近隣住民への不安を取り払えることも導入に至った理由だ」としている。
また、ワンボックス型の移動式PCR検査所とは別に、2トントラック型の移動式PCR検査所も準備しているという。