那須どうぶつ王国、ペンギン池落下の経緯を報告 『スッキリ』番組内謝罪には「再度抗議し撤回を求めました」
栃木県・那須町の動物園・那須どうぶつ王国は4日、3月24日放送の日本テレビ系『スッキリ』でペンギン池に、オードリーの春日俊彰が飛び込んだ件について、これまでの経緯を報告する文書を公式サイトで公開した。
オードリー春日は直接来園し謝罪
栃木県・那須町の動物園・那須どうぶつ王国は4日、3月24日放送の日本テレビ系『スッキリ』でペンギン池に、オードリーの春日俊彰が飛び込んだ件について、これまでの経緯を報告する文書を公式サイトで公開した。
文書では「3月24日のスッキリの生中継にて、オードリーの春日さんがペンギン池に落ちるシーンが放送されました。この件についての経緯をご報告させていただきます」と報告。
「生中継の直後、状況について現場で抗議し、その後当園の公式SNSにて抗議文を公開いたしました。みなさまにご心配をおかけいたしましたこと深くお詫び申し上げます。26日に春日さんご本人、スッキリの制作責任者の方々が謝罪に来園し、春日さんからも謝罪を受けました」と春日本人からの謝罪があったことを伝えた。
そして、「24日には『スッキリ』公式ホームページにて、さらには27日に日本テレビ定例記者会見におきまして石澤顕代表取締役社長に謝罪をいただきました。尚、当園はSNS等で個人への誹謗中傷は望んでおりません」と続けた。
一方で、「27日の定例記者会見に先立ち行われたスッキリ番組内における謝罪の中で、当園との事前打合せで『動物たちに危害を加えなければ池に落ちて大丈夫、池に(動物が)入っていない状態でしたらいいですよというニュアンス』とスタッフから聞いていたと発言がございましたが、当園が動物のいる場所(フンボルトペンギン池)へ入っても大丈夫と言った認識はございませんので安全、衛生、動物福祉の観点からありえないことであると再度抗議し撤回を求めました」と抗議したことを明かした。
そして、「この点については事前に電話で伝え先日、日本テレビ側と直接協議を行いました。協議を受けて、動物(ペンギン)に危害を加えなければ池に落ちて大丈夫と、理解が不十分であったことを認めていただき、動物のいる場所(フンボルトペンギン池)へ入ってしまったことについてあらためて謝罪いただきました。事前打合せ、ロケハン(下見)、最終確認の中で、動物のいる場所へは、(フンボルトペンギン池)入らない様に注意喚起も行っておりましたが、打合せの中で弊社担当者とスッキリ制作担当者の方々との意思疎通に問題があったと認識しております。この点は当園として重く受け止めております」と経緯を記した。
最後には「今後はこの様なことが起こらない仕組みを日本テレビと協議致します。この問題を通して公益社団法人日本動物園水族館協会からの声明にもある様に動物園、水族館に対する安全面や衛生面への配慮、さらにアニマルウェルフェア(動物福祉)に配慮した取材が広く実現される契機となれば幸いに存じます」と締めくくった。