タイ、富裕層を対象にロックダウンを緩和へ タイの観光業は「量よりも質にシフト」
タイでは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月30日まで外国人観光客の入国制限を行っているが、富裕層を対象に観光業におけるロックダウンの規制を緩和していく方針のようだ。英紙「ザ・サン」が伝えている。
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3日より飲食業で部分的にロックダウンが解除されていく予定となっている
タイでは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月30日まで外国人観光客の入国制限を行っているが、富裕層を対象に観光業におけるロックダウンの規制を緩和していく方針のようだ。英紙「ザ・サン」が伝えている。
タイ王国内閣観光・スポーツ省の長官であるフィファット・ラチャキトプラカーン氏は地元メディアに対し「限定されたエリアへの訪問を特定のグループにアピールしていきたい」とコメント。3日より飲食業で部分的にロックダウンが解除されていく予定となっている。
また、タイ国政府観光庁はすでに、4つまたは5つ星のリゾートホテルに滞在経験のある、滞在期間が長く個人消費の多い旅行者に宣伝を行っているという。限定されたエリアは、本土のバンコクではなく、サムイ島やパンガン島といった島諸部になる模様。コロナウイルス蔓延の恐れに対し、そうした地域では観光客の流入のポイントが限られ、管理しやすい点が理由に挙げられているようだ。
こうした方針について同庁は、「新型コロナウイルスの感染拡大によって、タイの観光は量よりも質にシフトすることが求められるようになりました」と語っている。
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