「今できるぎりぎりを見せたい」 東京五輪開会式で世界から称賛されたパントマイマーの決意

パントマイム・アーティストのが~まるちょばが新作公演『が~まるちょば シネマティック・コメディー JAPAN TOUR 2023』を6月3・4日に東京・よみうり大手町ホール、24日に町田市民ホールで開く。東京都内で行われた合同取材会で、が~まるちょばは「肉体的な老いと戦っています。今できるギリギリのものを見せたい」と意気込んだ。

合同取材会を行ったが~まるちょば【撮影:源賀津己】
合同取材会を行ったが~まるちょば【撮影:源賀津己】

10年後にはできないかもと弱音も

 パントマイム・アーティストのが~まるちょばが新作公演『が~まるちょば シネマティック・コメディー JAPAN TOUR 2023』を6月3・4日に東京・よみうり大手町ホール、24日に町田市民ホールで開く。東京都内で行われた合同取材会で、が~まるちょばは「肉体的な老いと戦っています。今できるギリギリのものを見せたい」と意気込んだ。

 1999年にが~まるちょばを結成して以降、「サイレントコメディー・デュオ」として、パントマイムの固定概念を超えた演劇作品とショーで、世界の35か国以上で公演を実施。19年にデュオの活動に終止符を打って以来、ソロアーティストとしてステージを重ねている。21年には東京2020オリンピックの開会式で、クリエイティブチームのクリエーターとして参加。その才能を広げている。

 今年6月に行う公演を『が~まるちょば シネマティック・コメディー JAPAN TOUR 2023』と名付けたのは、「4年前に1人になったことと、パントマイムを舞台でやること自体を知っているお客さんがあまりいなかったりするので、ストーリーがあるものを舞台で見られますよという意味を込めました」と説明。制作中の新作については、「今しかできないことをやろうと。肉体的な老いと相当闘っているので、果たして10年後にできるだろうか、今はぎりぎりできるだろうと思って無理してやろうとしています」と気合を入れた。

 言葉を発しない身体表現では、肉体の鍛錬も必要と語り、「動かずともお客さんの心を動かすことはできるけれど、動くことで伝えられるものもあります。そういう意味でちょっと無理をしようかなと。舞台上でストーリーを演じて、お客さんと一緒の空気でいる、が?まるちょばを知ってもらいたい。表現やエンターテインメントはそこに来てもらわないと、味わっていただけないもの。ぜひ生きてるうちに見に来て」と呼びかけた。

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