RIZIN2連勝の宇佐美正パトリック、UFC契約勝ち取った中村倫也に刺激「自分もまだ諦めてない」
ABEMAで放送された格闘オーディション番組「格闘DREAMERS」で一躍注目を集めた宇佐美正パトリック(Battle Box)。2022年10月からは格闘技イベント「RIZIN」に電撃参戦しライト級で2連勝している。4月1日の「RIZIN.41」(大阪・丸善インテックアリーナ大阪、ABEMAで完全生中継)ではキム・ギョンピョ(韓国)と戦う。現在MMA戦績は6勝(5KO)1敗、殴り合い必至の試合を前に、意気込みや環境を変えたことについて話を聞いた。
2023年は「負けずにトップに絡みたい」
ABEMAで放送された格闘オーディション番組「格闘DREAMERS」で一躍注目を集めた宇佐美正パトリック(Battle Box)。2022年10月からは格闘技イベント「RIZIN」に電撃参戦しライト級で2連勝している。4月1日の「RIZIN.41」(大阪・丸善インテックアリーナ大阪、ABEMAで完全生中継)ではキム・ギョンピョ(韓国)と戦う。現在MMA戦績は6勝(5KO)1敗、殴り合い必至の試合を前に、意気込みや環境を変えたことについて話を聞いた。(取材・文=島田将斗)
◇ ◇ ◇
――MMAファイターとして初めて大阪に凱旋します。心境はいかがでしょうか。
「大阪っていう自分のホームで試合ができることに感謝です。まずは自分が勝つことが第一ですけど、みんなに良い影響を与えたいです。圧倒的に勝ちたいです」
――RIZINで2戦2勝していますが、周囲に変化はありましたでしょうか。
「デビュー戦はすごい緊張して自分の動きはできませんでした。場数を積んできて落ち着いてきている部分も見えてきています。成長っていうのは練習の中でも毎日感じています」
――かつて切磋琢磨した「格闘DREAMERS」の方々との交流はまだ続いているのでしょうか。
「ご飯も行って、お互いの意見の交換をします。MMAに対して人それぞれ思っていることってあると思う。それを聞いて自分のプラスになることもあります。意見のキャッチボールをしていますね」
――他のメンバーたちからは「RIZIN」での活躍をどう言われていますか。
「『お前、やっぱすごいわ』ってみんな褒めてくれるんですけど、自分だけの力ではないと思っています。練習でチームのみんながサポートしてくれるおかげと思うので感謝を忘れずに毎日トレーニングしたいですね」
――2023年のゴールは何でしょうか。
「今年は負けずにトップに絡みたいですね。2大会連続で出場していますけど、僕のことを知らない人もいると思うので、誰が見ても『パトリックやばいねんな』と思ってもらえるようにしたいですね」
UFC戦士となった中村倫也の活躍に刺激「自分もまだ諦めていないですよ」
――所属している「Battle Box」はどんなジムなのでしょうか。
「僕が来た中で1番きれいなジムですよ。ケージもありますし。こういうスペースでみんなが楽しく、何も気にせず練習できる。渡辺一久会長もすごい明るい方で、僕らの気持ちをいつも上げてくれる。雰囲気がすごく良くなるんですよね。
1番良いところって誰かが気持ちが落ちていたらみんなで上げ合えるんですよね。誰かが跳ねのけてテンションを上げていく。助け合いですよね。ファミリーという感じです」
――22年10月に「LDH martial arts」を離脱しました。なぜ環境を変えようと思ったのでしょうか。
「自分の力でのし上がりたいと思いました。もっといろいろ試したいということもあって、自分の中で迷っていることがあったんです。オファーをいただいたらどの団体だとしても、試合を受けると決めていたなかでRIZINでデビューすることがはできました。
LDHはすごい大事にしてくれましたし、その土台がなかったら今の自分はありません。感謝しかないです。結果でその分、恩返しをしていきたいですね」
――中村倫也選手が「Road to UFC」(以下、「RTU」)でを優勝して契約を勝ち取りました。その姿はどう映っていましたか。
「一緒に所属でいたときから、自分に厳しくて、人には優しい。もう逆やろ! って思うくらい人のできた方。マイペースで人に流されない面白い方でした。格闘家としてはもちろんリスペクトしています。あまり何も言わないんですよ。RTUの後に一緒にご飯に行って、会場の決勝の雰囲気とか聞いて勉強になりましたね。
刺激をもらいました。僕もいつか海外に行けたらいいかなって。(UFCの舞台は)自分もまだ諦めていないですよ。(RTUでの計量ミスは)もちろん失敗です。でもそれを生かして、完璧な結果を取れるように頑張りたいなと思いますね」
――話は変わりますが、安保瑠輝也選手との舌戦がありました。
「もともと、安保くん好きじゃないんですよ……。ボクシングやめてMMAに転向しようと思ったときに『お前興味ないから』みたいなこと言われたんです。ツイッターで過去の僕とのやり取りを上げていましたけど、あれ大学時代の昔のやつなんですよ。偽物な感じが嫌いですね。言ってることと、やってることが違うやろって。やのに、“僕たち格闘家”みたいな面して語っているのが好きじゃない。
団体っていろいろあるじゃないですか。1分間の試合もあるけど、僕はみんなが認めている団体ってあると思うんです。RIZIN、DEEP、修斗、PANCRASE……、そういう団体なら良いですけど、他のしょうもないところに出て、すごいでかデカい面して歩いてるんですよね。それでイラついて、ツイッターで言うこと多いです」
――格闘家として物申したいということでしょうか。
「僕は今、RIZINファイターとしてプライドを持っています。(安保が)会場とかで写真を撮ってるのを別にかっこいいとは思わない。面白いとは思いますよ、でもあくまでエンターテインメントですよね。でもそこで他の団体の名前とか出しているのもおかしい。YouTuberだったら、YouTuberだけでやっとけよ。仕事としてやっているのは良いけど、ふざけた試合はするなよって感じです。
僕も試合は言ったことは言ったなりに盛り上げるんで、殴り合いもするし。みんなが求めているものを見せられる自信があるんですよ。でもあいつらってもうフェイクなんですよ。それが嫌いなだけです」