コロナ感染の住吉美紀アナ、恐怖の体験を初報告「もし入院していなかったら…ゾッとします」全文掲載
新型コロナウイルスに感染し、都内の病院に入院している元NHKアナウンサーでフリーアナの住吉美紀が1日、ファンや関係者に向けて、インスタグラムでメッセージを発信した。住吉アナが4月19日の入院後、メッセージを発信するのは初めて。退院予定については触れていない。
SNSでファンに報告「まさか自分が感染するなんて」「今まともな声も出ません」
新型コロナウイルスに感染し、都内の病院に入院している元NHKアナウンサーでフリーアナの住吉美紀が1日、ファンや関係者に向けて、インスタグラムでメッセージを発信した。住吉アナが4月19日の入院後、メッセージを発信するのは初めて。
住吉アナはパーソナリティーを務めるTOKYO FM「Blue Ocean」の4月16日の放送後、37度を超える熱があり、4月19日早朝、都内の医療機関を受診。CT検査を行い、肺炎と診断されて緊急入院していた。また、同日、医師の判断でPCR検査も受けて4月22日に陽性の判定が出ていた。
<以下全文>
みなさま、大変ご心配をおかけしております。温かいメッセージなども多数いただき、本当にありがとうございます。
考えたり、文章を書いたりする力が漸(ようや)く少し戻ってきました。
まだ入院していますが、平熱や微熱まで熱が下がってきました。
こうして落ち着いた今思い返しても、「まさか自分が新型コロナに感染するなんて」という驚きは変わりません。
そもそもは4月15日水曜朝、「Blue Ocean」の生放送前に(ちなみに、番組はちょうどこの日から、自宅からのリモート生放送に切り替えていました)準備をしていたら、コンコンという小さな空咳がちょこっと出始めた、というのが始まりでした。のど飴を舐めれば普段だと治まるような小さな咳払いが、なんとなくずっとある。しかし息苦しさや大げさな咳はない。ふむ。
翌日、少し熱っぽさを感じて熱を測ると、37.2度ありました。「いや、これは今週きっと仕事のストレスが強いせいだ」など、違うと信じたい気持ちでいっぱいでした。
そして、金曜朝。38.2度まで上がっていました。あーこれは間違いないなと、自分で確信。とりあえず生放送に穴を空けまいとそのまま自宅リモート放送に臨み、放送が終わったところでスタッフに発熱した旨伝えるのが精一杯。あとは寝込みました。
そこから一気に熱は上がり、その日のうちに39度。その後39~40度が1週間続きました。体か精神かどちらかが壊れてしまうかもと思った夜もありました。さらに途中からは強い胃のムカつきがあり、吐き気と格闘しながら食事をとったり、頭痛にも耐えたり。こんなに激しく、そして長くウィルスと戦ったのは、生まれて初めてです。
入院は、高熱3日目に差し掛かり、アレルギー性の喘息もあり心配と周りの方からの強いアドバイスに押され、這うようにして夜間救急に行ったことがきっかけ。いま思えば本当にあのとき入院できてよかった。あそこでもしも入院していなかったらと思うと…正直、ゾッとします。
間違いなく、life changing eventです。まだわからないけれど、もう元には戻れない、人生観も変わりそうです。
そして、この度お世話になった医療関係者の方々には、心から、心から感謝いたします。的確な処置はもちろん、「大丈夫」という絶妙なタイミングの強い励ましや、看護師チームのみなさんの明るい話し声や優しい声がけにどれだけ人は救われるのか、まさに、心身に染み入りました。
ここに心より敬意と感謝を表したいと思います。
このウィルスはスルっと入り込んできます。私自身、神経質なくらい気をつけていましたが、それでも、職場など最低限と思われる接触でも感染してしまうこともあるんだということを実感しています。そして一度感染、発症すると長いです。
どうぞ、みなさま他人事と思わず、自分事として、接触を減らすこと、免疫力が下がらないよう心身ともに健康的な生活をすることを、今は大切にされてください。
私はまだもう少し戦わねば、体力も落ちて、今まともな声も出ません。しかし、自分の体もほんとにがんばってくれた。
そして、きょうも病室から見える街路樹の緑と青空が綺麗です。
嗚呼、生きてるって、素晴らしい!