WBC日本優勝、弁当店の無料イベントに大行列、当日分は45分で終了 大盤振る舞いのワケ

野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミのローンデポ・パークで決勝が行われ、日本が米国を3-2で破り、2009年第2回大会以来14年ぶり3度目の優勝を飾った。列島が歓喜に沸く中、都内にある「キッチンDIVE」亀戸店ではお弁当3000食無料キャンペーンを実施。大盤振る舞いのイベントを始めた狙いと経緯を店主に聞いた。

店内には「完売」の文字とともに空のスペースが【写真:ENCOUNT編集部】
店内には「完売」の文字とともに空のスペースが【写真:ENCOUNT編集部】

「キッチンDIVE」亀戸店でセール実施 サッカーW杯でも大盛り上がりの企画

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミのローンデポ・パークで決勝が行われ、日本が米国を3-2で破り、2009年第2回大会以来14年ぶり3度目の優勝を飾った。列島が歓喜に沸く中、都内にある「キッチンDIVE」亀戸店ではお弁当3000食無料キャンペーンを実施。大盤振る舞いのイベントを始めた狙いと経緯を店主に聞いた。

 劇的なサヨナラ勝ちを収めた、20日(同21日)に行われた準決勝・メキシコ戦。歓喜冷めやらぬ中、日本時間の21日夜に投稿されたあるツイートが話題になった。

「WBC日本代表決勝進出記念
カツカレー100食無料祭り開催決定
3月22日12時30分開催予定
キッチンDIVEに来てね(((o(*゚▽゚*)o)))」

 さらにその15分後には、

「フラグ立てる(((o(*゚▽゚*)o)))
WBC日本代表が優勝したら弁当3000食無料祭り開催決定(((o(*゚▽゚*)o)))
お弁当3000食無料で販売します
頑張れ日本代表(((o(*゚▽゚*)o)))
勝つんだ日本代表(((o(*゚▽゚*)o)))
破産覚悟で日本代表を応援します」

 この採算度外視のセール実施にツイッター上では大盛り上がり。気温20度を超えた東京・亀戸では春本番のような陽気のなか、約50人が店の前に列を作った。用意された当日分のカツカレー100食は、販売開始から約45分後の午後1時15分にはなくなった。店主は、大盛況に「よかったです」と笑顔。「大谷(翔平)選手や村上(宗隆)選手、ダルビッシュ有選手らこれまで代表を支えてくれた選手たちが活躍してくれてうれしい」と、侍ジャパンの快挙を喜んだ。

 このイベントは今回のWBCが初めてではない。初めて開催したのは18年のサッカー・ワールドカップ(W杯)のロシア大会。「スポーツに絡めて少しでも盛り上げたい、盛り上がってほしいという気持ちで始めました」。それから昨年行われたカタールW杯でも「日本代表がクロアチアに勝ったら1キロ弁当100食無料で販売します」と投稿。試合は惜しくも敗れたものの、「日本代表ベスト16記念」と題し、100食限定で弁当0円での販売を行った。

 正午時点でツイッターのインプレッション数は38万。店主は「もともとやっていたこともあり、サッカーからこのような試みを始めましたが、野球が好きな方も多いので今回やらせていただきました」と話した。

 かなり太っ腹な企画。懐事情はどうなっているのだろうか。「今日はテレビも3社、今もこうやって取材してもらっています。材料費が大体50~70万円ほどなので、広告宣伝費と考えると十分元が取れているのではないでしょうか」とうなずいた。

 優勝の瞬間は「iPadで見ました。日本が勝って本当にうれしい」と笑顔を見せた店主。今日はさらに3000食のうち、第一弾として「鰻弁当」を販売し、こちらも約40分で完売。残りは年内に提供していくという。

次のページへ (2/2) 【写真】「キッチンDIVE」亀戸店の前に出来た長蛇の列
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