「これ以上生活の質落とすの無理」 6人家族で食費は月7万円、専業主婦の葛藤「本当は働きたい」

「これ以上生活の質落とすの無理なんだけど…」。4児の母の切実な投稿が100万回の閲覧数となる反響を見せている。食費と日用品だけで月7万円の出費。「これ以上ストレスかかったら死ぬ」と復職を希望するものの、日々追われる育児との両立や“扶養の壁”に悩む気持ちをストレートにつづり、大きな共感を呼んだ。投稿者のチョコレート(@nemuiyo973)さんにリアルな多子生活を聞いた。

育児と生活、復職の間で揺れている(写真はイメージ)【写真:写真AC】
育児と生活、復職の間で揺れている(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「本当に食費と日用品で7万は普通に消える」

「これ以上生活の質落とすの無理なんだけど…」。4児の母の切実な投稿が100万回の閲覧数となる反響を見せている。食費と日用品だけで月7万円の出費。「これ以上ストレスかかったら死ぬ」と復職を希望するものの、日々追われる育児との両立や“扶養の壁”に悩む気持ちをストレートにつづり、大きな共感を呼んだ。投稿者のチョコレート(@nemuiyo973)さんにリアルな多子生活を聞いた。

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 12日、北海道に住むチョコレートさんは自身のSNSに、ひっ迫する生活の現状と復職への思いをつづった。

「これ以上生活の質落とすの無理なんだけど…
私が無駄遣いしてるように言われるけど本当に食費と日用品で7万は普通に消えるんだって…」

「こういう時の専業主婦の肩身の狭さが凄い。
早く働きたい。これ以上ストレスかかったら死ぬ」

 投稿は拡散され、8000件超のいいね、約100万件の閲覧数など大きな反響を呼んだ。

 上は8歳から下は2歳まで4人の子どもを育てるパワフルママ。リプライ欄には、6人家族の食費を7万円に収める手腕に驚きの声が続出。「いえいえいえ!!7万にどうやって収めてるのか聞きたいです!!」「子供2人だけど食費だけで7万かかるよ…」「どんだけやりくり上手なん」「うち、夫婦2人で食費5万以上する」などの反応が寄せられた。

 どうやって7万円以内に抑えているのだろうか。

 チョコレートさんに聞くと、デザート代やコーヒー代など“心の栄養”も適度に補給しており、「正直切り詰めている気はないです」と、過度な節約はしていないと話した。

 一方で、明かしたのは買い物や調理の工夫だ。

「まず(スーパーの)火曜市で買いだめ。それ以外は必要がなければ買い物しない、ですかね…。買い物に行くと、結局あれもこれもって買ってしまうので、冷蔵庫の中身を極力使い切るようにしてます。まぁしなびた人参が発掘されることもありますが…(笑)。料理の仕方は、基本的には冷蔵庫にあるもので今日は和食か洋食か中華か考えるくらいで、あとは材料と相談しながら適当に作ってます!」と説明した。

 4人を育てる大変さについては、「行事や持ち物の把握が一切追いつかないことくらいですかね…」と告白。「あとはもう何人とか関係なく、赤ちゃん、イヤイヤ期の幼児、勉強や気持ちだったりフォローが必須な小学生…誰の育児とも変わりません。みんな大変かと思います」と続けた。「大変だしイライラすることもありますが、いてくれるだけで楽しいしいとおしい。寂しいですが成長を感じられるときは本当に育児が楽しいなと思います」と、やりがいと両立している。

「正直復職はしたいです」というチョコレートさんは、まずは復職前に深夜のコンビニで働く計画を立てている。「そろそろ一馬力での生活も正直限界で…」というのが理由だ。

 しかし、いざアルバイトを始めようとすると、扶養内であるがゆえの“年収の壁”が足かせになることに気づく。「働こうと思うと分かるんですが、扶養の壁って本当に何のためにあるのか…。そしてなぜ16歳未満の子どもには扶養手当がないのか不満しかありませんね。人権がないと言っているようなものでは…と思います」と、訴えた。

 それでも仕事の再開を望む気持ちは強い。

「来年から末っ子が幼稚園に上がるので、来年度から正社員で働きたいなと考えています。もう本当は働きたい気持ちしかないんですよ。お金のけんかほどストレスたまるものはないし、子どものためにもたくさん貯金したい。でも、合わない時間に合わない都合。色々難しいですね。専業主婦なので肩身が狭く、意見も言いにくいですし、働いて自分に自信をつけたいです」

 幼い未就学児もまだ2人いる。“現実と理想”のギャップ…それが埋められないもどかしさ、専業主婦の葛藤が伝わる。

 投稿が反響を呼んだことについて、チョコレートさんは「ツイートが伸びたときに褒めてくれる声が多くてすごくうれしかったのと、みんな同じなんだなと思うと安心しました。私が本当に無駄遣いしてるのか、不安しかなかったので。本当、息を吸うだけでお金かかりますから」と受け止める。そして、「子持ちだけでなく、子なしの夫婦も、独身の人も、安心して暮らせるようになってほしいなって思います」と結んだ。

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