「アントニオ猪木追悼番組」は超濃密な2時間半 生前の貴重な肉声に藤波&小川、元AKB48の倉持も参戦
21日に「追悼 アントニオ猪木 ~テーマ曲で振り返るプロレス名場面~」(レディオキューブFM三重/78.9MHz)が放送される。
曲の選定に苦労
21日に「追悼 アントニオ猪木 ~テーマ曲で振り返るプロレス名場面~」(レディオキューブFM三重/78.9MHz)が放送される。
これは昨年10月にこの世を去った日本プロレス界の重鎮アントニオ猪木を偲ぶ特別番組。
番組ではA猪木をはじめ、様々なプロレス&格闘技関係者の取材を行い、「猪木詩集(文庫版)」の制作も手掛けてきた”Show”大谷泰顕氏と、元AKB48チームBキャプテンでプロレスをこよなく愛する倉持明日香をパーソナリティーに、A猪木の名勝負の数々をテーマ曲と共に振り返る。
オンエアは13時半~15時55分までの約2時間半。番組にはA猪木の実弟・猪木啓介氏や、藤波辰爾、小川直也もコメント出演し、A猪木にまつわる、以下のようなエピソードも紹介していく。
1)猪木啓介氏が話す、タイガー・ジェット・シンが買い物中のA猪木を襲った新宿伊勢丹事件の真相
2)藤波辰爾による、師匠A猪木から3カウントフォールを取った時の本音
3)小川直也による、師匠A猪木との最後の対面と葬儀直後の心境
番組の主旨にあるテーマ曲に関しては、A猪木の入場テーマ曲「炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~」を筆頭に、A猪木に関連したファイターのテーマ曲を順次紹介。それを聴きながらA猪木の歴史をたどっていく形式になるが、大谷氏は「まず驚いたのは、2時間半の長丁場なのに、あっという間に収録が終わったことですね」(大谷)と収録時の心境を述べる。
さらに「約2時間半も時間があるのに、内容が盛りだくさんすぎて、どのテーマ曲を流すとよいものか。曲の選定には苦労しました」と本音を吐露した。
元AKB48の倉持明日香を大絶賛
続いて大谷氏は「自分は番組内で、主に引退してからのA猪木に触れた際の秘話を語らせてもらいました」と話し、2002年の国立競技場にスカイダイビングした際の舞台裏、パキスタンや北朝鮮などの闘魂外交秘話、さらに結果的には最後の取材となってしまった、亡くなる10日前に会った時の様子を語っていることを明かした。
また、「とにかく猪木さんにまつわる話をたどっていくなかで、10・9や1・4事変の話をしても、違和感なく平気でやりとりできる倉持明日香さんはすごいし、透明感のある彼女の声はすてきすぎる」と倉持を大絶賛。収録時には大谷氏、倉持の両名は赤い闘魂タオルを巻いて収録に臨んだという。
ちなみに同番組は、普段、FM三重のアナウンサーも務める代田和也氏が制作側に回って番組を担当したが、「今回、さまざまな方にご協力をいただいて、FM三重というローカル局の番組がこれだけ豪華なものになりました。また、Showさんはもちろん、倉持さんにも加わっていただいたことで、若い方にも届くような番組ができたと思います」と自信をのぞかせる。
考えてみればプロレスラーの入場テーマ曲は、キラ星のごとく名曲がズラリと並ぶ。それだけに、その中からどんな曲がセレクトされたのか。A猪木にゆかりのあるファイターの曲といってもその数は多岐にわたるため、今からそれを想像するのも面白いかもしれない。
なお、「Radio3 FM MIE」の愛称で知られるレディオキューブFM三重はFM TOKYOの系列局で、三重県の県域FMラジオ局ながら、PC・スマホから利用可能な「radiko」をインストールすれば、日本全国どなたでも聴くことができるという(有料会員登録が必要)。
入場テーマ曲にスポットを当てながら、その道程を振り返りつつ、A猪木を追悼する同番組。7日には両国国技館で盛大な「お別れの会」も実施されたが、A猪木の闘魂は、さまざまなカタチで生き続けていく。