映画『零落』（17日公開）の公開記念舞台あいさつが18日に東京都内で行われ、本作に出演するとともにプロデューサーを務めたMEGUMIから、初プロデューサーの思い出が語られた。

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　浅野いにおの同名漫画を映画化した『零落』。MEGUMIは斎藤工が演じる漫画家・深澤薫の妻で編集者の町田のぞみを演じるとともに、プロデューサーを務めた。きっかけは、監督の竹中直人をバーで飲んでいた時に『零落』の映画化の話を聞いたことだったという。

「竹中さんが『これやりたいんだよ』とバーで熱く語ってらっしゃって、竹中さんというレジェンドがほとばしるエネルギーで、ご自分のアイデンティティーとも重ね合わせて『形にしたい！』って言っている姿に感動して、酔った勢いで『お金集めます！』って言っちゃったんです」

　撮影現場では俳優とプロデューサーの二足のわらじを履くことになり、「全体を常に把握して……毎日小さい問題が起きるんですね。淡々と問題を解決していく仕事もあったりで。本当にこの作品できるのかなと思いながらも、芯がぶれないで粛々といく強さを持ちながら、演じる時は役に入って視野を狭くしていくので、緩急の切り替えがなかなかでした」と振り返った。

　共演の斎藤は「役柄上ピンクの髪をされているので、監督のそばにいつも桃色の守護天使がいらっしゃって（笑）。日本での撮影って厳しい許可が必要だったりするんですが、具体的な許可をもらったり実務をされていて……プロデューサー業が素晴らしくて感動しました」とプロデューサーとしてのMEGUMIの働きぶりに太鼓判。

　さらに「女性のMEGUMIさんが先頭に立ってくださることで、業界が良い方向に進化していくんじゃないかと。たくましい背中を見させていただきました」と今後もプロデューサーとして活動してくれることを期待し、監督の竹中も「いつも僕のそばにいてくれて、僕がお菓子食べたいと言ったらすぐ用意してくれたり（笑）出てない時も遠くから見守っていてくれて、町田のぞみという非常に難しいキャラクターを演じてくれたことに感謝しています」と気配り上手なエピソードを明かしていた。