【光る君へ】町田啓太が藤原公任役で3度目大河「必死に寄り添っていきたい」
NHKが20日、来年1月にスタートする大河ドラマ『光る君へ』の新たな出演者を発表し、町田啓太が藤原公任(ふじわらのきんとう)を演じるとした。
時の関白の息子の藤原公任、道長と友情を育むが出世レースで関係変化
NHKが20日、来年1月にスタートする大河ドラマ『光る君へ』の新たな出演者を発表し、町田啓太が藤原公任(ふじわらのきんとう)を演じるとした。
NHKによると、演じる藤原公任は、時の関白の息子。道長とは同い年で、友情を育むが、出世レースが進むにつれ関係が変化する。音曲、漢詩、和歌など文化面に秀でており、紫式部(まひろ)の源氏物語に興味を持つ。
町田は意気込みをコメント。
「藤原公任は和歌や漢詩の第一人者であり多芸多才。関白の父と、天皇につながる血筋の母をもつサラブレッド。そして、藤原道長の学友でライバルであった人物というイメージがあります。また、実はまひろが紫式部と呼ばれるようになったきっかけをつくった…かもしれないとの逸話も。美意識と言語遊戯の世界で性別関係なく交流を楽しんでいたというところに、約1000年も前の時代なのに、なにか現代ともつながる感覚があったのではと、距離が近づく感覚があり、うれしくなりました。今作でどんな藤原公任を演じていけるのか楽しみでなりません。必死に寄り添っていきたいと思います」
大河ドラマ出演歴と思い出も紹介。
「『西郷どん』で小松帯刀、『青天を衝け』で土方歳三を演じさせていただいておりまして、今作『光る君へ』の藤原公任で3度目の大河ドラマ出演、光栄です。幕末の武士たちを演じましたが、前回の土方歳三役のときに殺陣の稽古を行い、監督をはじめスタッフの皆さんが僕の殺陣を気に入ってくださったことから、殺陣のシーンを多くしてくれたと聞きました。大河ドラマの現場は、本気でやれば本気で応えてくれる挑戦の場でもあると教えていただきました。今回さらに挑戦的に参加したいと思います」
約1000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみにも言及。
「王朝文化が絢爛(けんらん)と華々しく開花した時代ですので、一種のファンタジーかと想像するほどの美しい装いや美術が特に楽しみです。そのような空間で演ずることができると思うだけで胸が高鳴ります。皆さまと一緒に楽しめるよう気合が入るばかりです」
古都京都の印象や思い出も紹介。
「中学生の修学旅行で行ったとき、子どもながらに京都に漂う歴史と品格を感じていました。今回せっかくの舞台ですから、この機会により深く肌で感じて学んでいきたいと思います」
作品は平安中期に、のちに世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く。武家台頭の時代の前にきらびやかな平安貴族の世界と懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する作品。紫式部を吉高由里子が演じ、藤原道長を柄本佑が演じる。脚本は大石静さんが担当する。