フジ深夜の“とがった番組”誕生の裏側 ゾンビ徘徊の心理戦「TV視聴にイノベーションを」
究極の心理戦バラエティー番組『ReC 人狼×ゾンビ 裏切り者は誰だ?』が、17日深夜26時10分にフジテレビで放送される。10人のプレイヤーが、ゾンビが徘徊する施設から脱出するという頭脳&心理戦に挑む。番組を手掛けた同局編成部の坂上真倫氏がENCOUNTの取材に応じ、「面白いゲーム番組ができあがりました」と、その完成度に自信をのぞかせた。
ナダル、ねお、とうあらバラエティーに富んだ10人が出演
究極の心理戦バラエティー番組『ReC 人狼×ゾンビ 裏切り者は誰だ?』が、17日深夜26時10分にフジテレビで放送される。10人のプレイヤーが、ゾンビが徘徊する施設から脱出するという頭脳&心理戦に挑む。番組を手掛けた同局編成部の坂上真倫氏がENCOUNTの取材に応じ、「面白いゲーム番組ができあがりました」と、その完成度に自信をのぞかせた。
人狼ゲームやリアル脱出ゲームから着想を得たゲームで、ミッションをクリアしながら脱出を目指すが、10人の中にはそれを阻む裏切り者“キラー”が混じっている。正体を隠しきって脱出を阻止すれば、“キラー”の勝ちというルールだ。
「もともと人狼ゲームやリアル脱出ゲームなどのサブカルチャーが好きだった」という坂上氏。「『バイオハザード』『Dead by Daylight』『among us』などのゲーム実況動画を見て、こういうものをリアルフィールドゲームにして『逃走中』を手掛ける制作会社にお願いしたら、面白い番組を作れるんじゃないかと思いました」ときっかけを明かした。
同局の港浩一社長からの「番組作りは愛と腕」の教えを胸に、坂上氏は「“サブカルチャー愛×『逃走中』を手掛ける制作会社の制作能力”で、『逃走中』『戦闘中』に続く、面白いゲーム番組ができあがりました」と手応え十分の様子だ。
視聴者がテレビ画面に表示されるQRコードを読み込むことで“キラー”目線の動画を視聴できることが『ReC』の見どころの一つ。
「キラーがどのようにうそをついて、どう切り抜けるのか、視聴者は“神目線”で楽しんでいただくことができます。もちろん、プレイヤーと同じ気持ちでキラーが誰か推理したい方は、そのまま番組をお楽しみいただくこともできます。『最近テレビを見なくなった』という視聴者の方にこそ、楽しんでいただきたいですね。テレビの視聴方法にイノベーションを起こします!」
出演者には、河本準一(次長課長)、井戸田潤(スピードワゴン)、ナダル(コロコロチキチキペッパーズ)ら人気芸人をはじめ、動画クリエイターのねお、モデルのみりちゃむ、人気YouTuber・タナカガ(パパラピーズ)、Z世代に人気のとうあ、外国人タレント・小原ブラス、格闘美女の神部美咲、メンズアイドル・椚三波斗(9bic)が名を連ねる。
個性的なラインアップとなったが、「トライアルのゲーム番組には、河本準一さん、ナダルさん、井戸田潤さんを呼ぶっていう業界の暗黙のルールがあるんですよ。……うそです(笑)」とおどけながらも、「芸人のお三方は、『逃走中』にもご出演いただいていますし、番組を盛り上げていただけるだろうなという信頼感がありました」と理由を明かした。
また、「タナカガさんやとうあさん、ねおさんといったYoutuberやインフルエンサーの方々にお声がけしたのは、視聴者の皆さんに共感してもらって一緒にゲームに参加しているような感覚になっていただきたかったからです。Z世代から支持を集める方々にご出演いただきました。皆さん本気でゲームに挑んでくださったので、“ガチなんだな”ということが画面を通して皆さまに伝わるかと思います」と10人それぞれの個性に期待を寄せている。
近年、フジテレビの深夜帯には“攻め”のバラエティーが放送されることが増えてきた。SNSなどでも“とがった番組”の数々がたびたび話題となっているが、『ReC』も同様だ。
今回の魅力は「ゾンビ」と坂上氏は断言。「深夜で予算もあまりない中、ゾンビのクオリティーにはこだわりました」と気合十分だ。
さらに、オープニングについても「深夜のトライアルバラエティーとは思えないほどのクオリティー」と予告する。「撮影時間2時間しか予定されていなかったのに、ディレクターのこだわりもあって、オープニング撮影に1時間かかりました。おかげでゲーム部分の撮影はバッタバタでしたが」と裏側を告白し、苦笑いを見せた。
坂上氏は、「冒頭のオープニングと番組のキーとなってくるゾンビ。深夜にリアルタイムで見ていただくと、よりゾクっとした感覚をお楽しみいただけるかと思います。『逃走中』のDNAは受け継ぎながらも全く新しい心理戦バラエティーになっています。自分以外は全員信用できないという状況の中疑心暗鬼にとらわれたプレイヤーたちの白熱する議論や駆け引きが本番組の見どころです」とアピール。
「キラー側の目線でネタバレ動画を楽しめるセカンドスクリーンという新しい試みと並行して物語が進むので、本放送だけではなく、そちらもセットで見ていただけると、新しい視聴体験をしていただけるのではないかと思います」と自信をのぞかせた。