異彩を放った「月刊ムー」がコミックマーケット96で示した新たな可能性
オカルト雑誌「月刊ムー」の存在感がにわかに増している。映画「君の名は。」「天気の子」で大ヒットを飛ばしている新海誠監督作品にも登場。8月13日にはTBS系の人気番組「マツコの知らない世界」で、「夏に読みたいオカルト雑誌『月刊ムー』の世界」と題し、特集が組まれた。
UFOアトラクションでマニアを魅了
オカルト雑誌「月刊ムー」の存在感がにわかに増している。映画「君の名は。」「天気の子」で大ヒットを飛ばしている新海誠監督作品にも登場。8月13日にはTBS系の人気番組「マツコの知らない世界」で、「夏に読みたいオカルト雑誌『月刊ムー』の世界」と題し、特集が組まれた。
そんな月刊ムーは、世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット96」(9~12日、東京ビッグサイトほか)でも、異彩を放っていた。創刊40周年を記念し、コミケに初登場。UMA(未確認動物)をあしらったグッズや「オカルトかるた」の読み札を羽多野渉氏が読み上げたCDの発売などでファンのツボを押さえ、さらに1回600円のハズレなしのムークジでは、不気味な穴の中に手を入れ、カプセルをつかむ仕組みで、随所に工夫を凝らした。ちなみにムークジの特賞にあたるA賞は「三上編集長抱き枕カバー」で、コミケマニアにもオカルトマニアにはたまらない景品となった。
さらに、注目すべきはブースの横に設置されたアトラクションだった。高さ約3メートルの上空にUFOが設置され、壁には草原のホルスタインやスフィンクス、ツチノコなどが吸収されていく絵が描かれている。アトラクションの動きは単純明快。「ピピピピ…」と規則的にリズムを刻む警報音とともに、UFOから地上に光線が放たれる。ファンはそこに立って思い思いのポーズで撮影をすることができ、「月刊ムー」の世界観を感じつつ、UFOに遭遇した際の雰囲気を楽しめるフォトスポットになっていた。
ブースを主催したフロンティアワークスはアニメイトグループでコミケ企業ブース出展の常連。その担当者曰く「弊社の出展の中でここまでの造作とフォトスポットは初めて行った」との内容で、その魅力を存分にアピールした形だ。ファンの反応も上々で伝統あるコミケに初参戦ながら、今後のコミケの動向にも影響を及ぼしかねないインパクトを与えたのはさすがというしかない。
ムー旋風止まらず! 9月の「京まふ」にも出展
コミケ96は初の分散開催で、企業ブースは東京ビッグサイトではなく、青海に展示棟が設置された。両会場の移動には無料のシャトルが利用され、「月刊ムー」のブースは多くの人でにぎわいを見せた。成功を収めた「月刊ムー」は、9月21、22日にみやこめっせ、京都国際マンガミュージアムで行われる「京都国際マンガ・アニメフェア2019(京まふ)」にもブースの出展が決定。その勢いはさらに加速しそうだ。