真木よう子が5年ぶりに映画主演 人気漫画を実写化、撮影期間中に「ショックのあまり気を失った」
俳優の真木よう子が映画『アンダーカレント』(2023年秋公開)で、5年ぶりに映画主演を務めることが16日に分かった。併せて、イメージビジュアルとイメージ映像が解禁となった。
2023年秋公開『アンダーカレント』
俳優の真木よう子が映画『アンダーカレント』(2023年秋公開)で、5年ぶりに映画主演を務めることが16日に分かった。併せて、イメージビジュアルとイメージ映像が解禁となった。
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本作は、04年8月より1年間にわたり『月刊アフタヌーン』(講談社)に連載され、05年11月には単行本が出版された豊田徹也氏の唯一の長編漫画『アンダーカレント』が原作。20年にフランスメディアで発表された「2000年以降の絶対に読むべき漫画100選」では、世界中の名だたる漫画がランクインする中、3位に選ばれるなど、フランスを中心とした海外でも人気を博している。
そんな豊田の代表作で、日本をはじめ世界中でたたえられている、熱狂的な人気を誇る伝説的漫画が、発売から18年の時を超えて映画化。併せて、原作コミック&豊田氏初めての短編集の電子書籍配信も決定した。
監督を務めるのは、映画『愛がなんだ』で社会現象を巻き起こし、その後も『あの頃。』、『街の上で』、『窓辺にて』、劇場公開とともに全世界配信が実施された有村架純主演のNetflix映画『ちひろさん』など話題作を次々発表する今泉力哉。脚本は『愛がなんだ』の澤井香織氏が、今泉とともに手がける。
家業を継ぎ、夫の悟と銭湯を切り盛りし順風満帆な日々を送る主人公・かなえ。しかし突然、悟が失踪する。行方は一向に分からず、途方に暮れるかなえだったが、一時休業していた銭湯の営業を再開させる。そこに「働きたい」という謎の男・堀が現れ、ある手違いをきっかけに住み込みで働くことに。その日からかなえと堀の不思議な共同生活が始まる。友人から紹介されたうさんくさい探偵・山崎とともに期間限定で悟を探しながら、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえ。しかしあることをきっかけに、堀、悟、そして実はかなえも閉ざしていた心の底流(アンダーカレント)が、徐々に浮かび上がってくる……というストーリーだ。
主人公・かなえ役を務めるのは、18年に公開された映画『焼肉ドラゴン』から5年ぶりとなる待望の主演作となる真木。「原作をかなり前に読んでいて、この作品を映画で表現できたらと思うことがあり、まさか本当に映画化され、自分にオファーをいただけるとは驚きました。大好きな原作だったので、断る理由がありませんでした」とオファーを受けた際の心境を振り返った。
今泉監督とは初タッグとなり、「今泉さんは、彼の中でもう既に絵を描いているタイプの監督なので、そのような方には信頼し、全てお任せするようにしています。普段は監督と相談したり等しますが、今回それはしないようにしました。私は、しばしば役に入り込むあまり、撮影期間中はかなり辛かった事を覚えています。ショックのあまり気を失った初めての作品です。どうか映画館にて見届けて頂けたら幸いです」とコメントした。
一方の今泉監督も、「真木よう子さんとご一緒できたこと、とても光栄でした。真木さんは、かなえを演じるにあたって、日々、真剣に、深く、そこにいてくれました」と感謝。
また、「銭湯での撮影時に、私が現場で脚本を手にして迷っていると、誰かが背後から私の肩にふっと手を置いて励ましてくれて。振り返ると、それは真木さんの手でした。なんと心強かったことか。きっと真木さんにしか演じ得ない、かなえがこの映画には写っています。本当にこの映画が必要な人に、その悩みを知る人に、この映画が届きますように」と呼びかけた。