「#今時の若い子は」とつけると、否定的な印象を想像する人が多いかもしれない。しかし、福岡の中古車販売店「三並自動車販売」は、この言葉に全く別の思いを込めて投稿した。「ちょっと派手な若い女の子」から車の修理を依頼され、代車を貸したところ、思いもよらない状態で返却されたという。投稿は閲覧数1000万回を超える大反響、いったい何があったのだろうか。

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「免許取りたてのちょっと派手な若い女の子に代車を貸したわけですよ。車検が近い、年式も古い軽自動車なんですけどね」

　14日、三並自動車販売はツイートでこう切り出した。

　ここまでは珍しい話ではないかもしれない。だが、その後の展開が“予想外”だった。

「その子のクルマの修理が済んで帰ってきた代車を見てびっくり。洗車されて室内も掃除されて燃料も満タンなんですよ。三月で廃車の予定が継続車検しましたわ」

　そして最後に「#今時の若い子は」のハッシュタグ。込めたのは女性への感謝とリスペクトの気持ちだった。

　投稿は瞬く間に拡散。「好感度が爆上がりします」「それは心踊りますね」「同じ業界の者です。素晴らしいお客様ですね！」「客の悪口かと思いきや」「心がほっこりする話ですね」「うちの娘もそんな風に育てて行きたいです」など、称賛の声に包まれた。

　三並自動車販売は「変態レベルの中古車を主に販売しています」とうたうほどの筋金入りの中古車専門店。貸し出した車は、2012年式のワゴンRだった。退役間際とはいえ、きっちり整備は行き届き、車内を清掃した状態だった。それが、職人も驚くほどきれいな状態で戻ってきたことに、胸がいっぱいになった。

「実際には、満タンで内外ともきれいな状態で貸し出しますが、燃料満タンはあっても内外装は汚れて返ってくることが多い中、内外装も貸した時と同じくらいきれいになって帰ってきたことをうれしいと思ってツイートしたまでです」と、担当者はENCOUNTの取材にコメントした。

　貸した人だけでなく、多くの自動車ファンの心が洗われた女性の行動。ツイートがたくさんの人の目に留まったことを代車も喜んでいるに違いない。