俳優の松本潤が主演を務め、徳川家康を演じるNHKの大河ドラマ『どうする家康』（日曜午後8時）。死ぬか生きるかの大ピンチをいくつも乗り越えていく家康を描く波瀾万丈のエンターテインメント。12日に放送された第10回では、於大（松嶋菜々子）が家康と瀬名（有村架純）の2人に子が少ないことを心配し、側室を迎えるよう主張する様子が描かれた。選ばれたのは、不愛想だが気のきく侍女・お葉（北香那）だった。家康とお葉との間に女児が誕生するが、お葉はその後、好きな人ができたからと側室の務めを終わりにしてほしいと申し出る展開に。一方、京の都では政変が勃発。織田信長（岡田准一）や武田信玄（阿部寛）の動きも活発化し、家康は時代の荒波に巻き込まれていく気配を感じさせる内容だった。気になる19日放送の第11回の見どころを探った。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　NHKによると第11回は三河国主となり、姓を徳川と改めた家康は、今川領の駿河・遠江を狙う武田信玄（阿部寛）と談判することになるという。意外な形で信玄との交渉に臨んだ家康は、双方が今川領を攻め、切り取り次第で己の領地にするという密約を交わす。恩ある今川と戦うことに抵抗を感じつつも、家康は遠江の引間城へと兵を進める。しかも引間城主は、瀬名（有村架純）の親友・お田鶴（関水渚）。お田鶴の身を案じた瀬名は、文を送り……という展開とされる。

　第10回の本編放送後の次回（第11回）予告では、家康が信長から「信玄と談判しろ」と言われる姿があった。お田鶴については「お田鶴殿は降伏させる。攻め滅ぼすことはせぬ」と話す家康の声が聞こえた。だが、その後、お田鶴の「かかれー」という掛け声に続き、家康の「やめよー」と苦しい表情で叫ぶ映像があった。最後は信玄の「目指すは駿府、出陣」という声が聞こえた。

　第11回は、瀬名の親友・お田鶴が注目ポイントの一つになるようだ。女性でありながら勇ましく戦場に立つシーンなどお田鶴の生きざまをどう描くのか注目したい。予告編の流れから視聴者の感情を揺さぶる展開が期待できそうな気がする。また、信玄もようやく動き出す気配。阿部寛が演じる信玄がどんな雰囲気をかもし出し、作品にどんな刺激を与えてくれるのかも楽しみだ。