バレーボール日本代表・藤井直伸さんが31歳で死去 東京五輪出場、昨年ステージ4の胃がん公表
東京五輪男子バレーボール日本代表の藤井直伸さんが、10日に亡くなっていたことが分かった。31歳だった。所属する東レアローズが12日に公式サイトで発表した。藤井さんは2022年2月に、自身のインスタグラムでステージ4の胃がんであることを公表していた。
東レが公式サイトで発表
東京五輪男子バレーボール日本代表の藤井直伸さんが、10日に亡くなっていたことが分かった。31歳だった。所属する東レアローズが12日に公式サイトで発表した。藤井さんは2022年2月に、自身のインスタグラムでステージ4の胃がんであることを公表していた。
東レはチーム公式サイトで、「東レアローズ男子バレーボール部選手である、藤井直伸が去る2023年3月10日に永眠いたしました(享年31歳)。人柄も含めチームの中心であり今後の活躍を嘱望されていた選手を失ったことは悲しみに耐えません」と報告。続けて、「生前のご厚誼を深謝し、謹んでご連絡申し上げます。また、生前の功績を偲び、ご冥福を心よりお祈りするとともに、ご家族様へ心から哀悼の意を捧げます」と悼んだ。
公益財団法人日本バレーボール協会の川合俊一会長も、協会サイトで次のようにコメントを発表。「突然の訃報に言葉が見つかりません。藤井選手は2017年に日本代表に初選出され、以降2021年まで5年連続で日本代表となり、チームの中心選手として活躍しました。2017年のアジア選手権大会ではチームを優勝に導くとともに、個人としてもベストセッター賞を受賞、その後ワールドカップ2019では4位、東京2020オリンピックにおいては29年ぶりとなる決勝トーナメント進出に貢献するなど、日本を代表するセッターとして輝かしい功績を残されました」と、日本代表での足跡とともに追悼した。
また、藤井さんが闘病中の様子をインスタグラムで発信していた姿から、「闘病生活を始められてからご本人が発信されていた情報には、いつもバレーボールに対する愛が溢れていました。そんなチャレンジ、努力を積み重ねてきた藤井選手の日の丸を背負った雄姿を二度とコートで見ることができないと思うと悲しみでいっぱいです。どうか安らかにお休みください。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」と結んだ。