コロナ影響で葬儀の小規模・簡略化は「やむを得ない」が86%…日本人の死生観に変化
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、葬儀の小規模・簡略化について、86%の人が「やむを得ない」と考えていることが、民間葬儀会社の意識調査で分かった。新型コロナウイルス感染症をきっかけに、葬儀や死について約半数の人が「意識した」と回答。コロナ禍は日本人の死生観にも大きな影響を与えていることが浮き彫りになった。
民間葬儀会社の意識調査が公開 コロナ終息後は3分の2が「故人をしのぶ機会」を望む結果も
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、葬儀の小規模・簡略化について、86%の人が「やむを得ない」と考えていることが、民間葬儀会社の意識調査で分かった。新型コロナウイルス感染症をきっかけに、葬儀や死について約半数の人が「意識した」と回答。コロナ禍は日本人の死生観にも大きな影響を与えていることが浮き彫りになった。
28日に公表された今回の意識調査は、葬儀会社「株式会社公益社」が、2020年4月20日~21日にかけて、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)、近畿圏(大阪、京都、兵庫、奈良)に在住する35~65歳の男女100人を対象にインターネット調査を実施したもの。
まず、新型コロナウイルス感染拡大による葬儀の縮小・簡略化に対し、86%が「今は感染拡大の影響下なのでやむを得ない」との考えを示した。「できる限り避けてほしい」は5%だった。
また、コロナ禍の終息後を想定した行事について、全体の3分の2が、「お別れの会」「お墓参り」などの故人をしのぶ機会を望んでいることも判明した。
さらに、死生観についてのデータも。新型コロナウイルスを契機に、48%の人が自分自身や身内の葬儀(死)について意識したとの認識を示した。
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【画像】葬儀・死の意識に関する結果は…