元タカラジェンヌが明かす、知られざる裏話 実は公演後の余興が「一番緊張する」

元宝塚歌劇団・雪組の早花まこ、元宝塚歌劇団・花組の天真みちるが8日、都内の八重洲ブックセンターで書籍刊行記念トークイベントに登壇。宝塚歌劇団ならではの文化を明かした。

イベントに出席した天真みちる(左)と早花まこ【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに出席した天真みちる(左)と早花まこ【写真:ENCOUNT編集部】

書籍刊行記念トークイベントで共演

 元宝塚歌劇団・雪組の早花まこ、元宝塚歌劇団・花組の天真みちるが8日、都内の八重洲ブックセンターで書籍刊行記念トークイベントに登壇。宝塚歌劇団ならではの文化を明かした。

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 先輩である早花との共演に大喜びの天真は、早花がコーナー執筆を担当していた劇団機関誌を大絶賛。「公演に出演しつつ、毎月の連載を抱えるのは全生徒がしていることではない。毎月期待以上のクオリティとユーモアで届けてくださっていたので楽しみでした」と話し、「ここだけの話、自分が掲載されたら一冊いただけたんですが、自分の映りどうこうではなく早花さんのコーナーを読んでいました」と目を輝かせた。

 早花は、天真との共通点について「私の中では、下級生ですが雲の上の人だった。共通点なんてあろうはずもないと思っていたのですがありました。宝塚を卒業した後は余生だと思っていた」とコメント。天真は「タカラジェンヌあるあるというか、自分が命懸けて、すべてを懸けて所属して、自分の目指す役像、タカラジェンヌとしての生き様を突き詰めて、できた!と思ったから卒業する。その時点で人生のすべて、やり切った感があった。『あしたのジョー』みたいな」と振り返り、早花は「のちに、世間知らずの発言だったと思った。それが、たそさん(天真の愛称)と同じだったというのは発見でした」とうれしそうに語った。

 タカラジェンヌにしか知らない“公演後の余興”の話題もあがり、余興の台本や音源作りも担当していた早花が「雪組は下級生は必ずやる感じで、新人さんたちが期ごとにやっていました」と言及。さらに、「余興は公演のパロディをしたり、曲を使ったりする。雪組は上級生のものまねはあまりやらなくて、ぜいたくなのは本人でパロディをできる」と明かすと、天真は「余興って一番緊張するんですよね」と思い返し、タカラジェンヌ時代の思い出話に花を咲かせていた。

 早花は2002年に入団し、20年に退団するまで雪組に所属。劇団の機関誌『歌劇』のコーナー執筆を8年にわたって務め、1日に初の著書となる『すみれの花、また咲く頃 -タカラジェンヌのセカンドキャリア-』(新潮社)が刊行された。

 天真は06年に入団し、花組に配属され18年に退団。幅広く男役を演じ、タンバリン芸でも注目を集める。21年に宝塚歌劇団でのさまざまな体験をつづったエッセイ『こう見えて元タカラジェンヌです』(左右社)、今年3月に『こう見えて元タカラジェンヌです 遅れてきた社会人篇』(左右社)を出版した。

次のページへ (2/2) 【写真】早花まこと天真みちるの全身ショット
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