【舞いあがれ!】佳晴が“ラガーマン姿”だったワケ 制作統括が明かすプロポーズの舞台裏

俳優の福原遥がヒロイン・梅津舞を演じるNHKの連続テレビ小説『舞いあがれ!』(月~土曜午前8時)。物語は東大阪や五島列島を舞台に、舞が空への夢に向かって奮闘する姿を描く。10日に放送された第111回では、舞の幼なじみ・久留美(山下美月)の父・望月佳晴(松尾諭)が、カフェ「ノーサイド」の主人・津田道子(たくませいこ)にプロポーズして了承される様子が描かれた。プロポーズの際のやりとりはまるで夫婦漫才のようなボケとツッコミで、視聴者に笑いと幸せムードを届けた。

津田道子(左=たくませいこ)にプロポーズする佳晴(松尾諭)【写真:(C)NHK】
津田道子(左=たくませいこ)にプロポーズする佳晴(松尾諭)【写真:(C)NHK】

第111回で「ノーサイド」の主人・津田道子に久留美の父・佳晴がプロポーズ

 俳優の福原遥がヒロイン・梅津舞を演じるNHKの連続テレビ小説『舞いあがれ!』(月~土曜午前8時)。物語は東大阪や五島列島を舞台に、舞が空への夢に向かって奮闘する姿を描く。10日に放送された第111回では、舞の幼なじみ・久留美(山下美月)の父・望月佳晴(松尾諭)が、カフェ「ノーサイド」の主人・津田道子(たくませいこ)にプロポーズして了承される様子が描かれた。プロポーズの際のやりとりはまるで夫婦漫才のようなボケとツッコミで、視聴者に笑いと幸せムードを届けた。

軽トラからセンチュリー、バイクにバギー…大御所タレントの仰天愛車遍歴(JAF Mate Onlineへ)

 たくまが演じた津田は佳晴の知人で、佳晴が現役のラガーマン時代から支えてきた設定だが、そもそもどうして独身なのか。劇中、これまで何度か津田の過去に触れる場面があったが、詳細に描かれたことはない。NHKの制作統括・熊野律時氏が取材に応じ、あらためて津田の設定を説明し、演じるたくまや佳晴役の松尾の魅力、撮影時の様子も紹介してくれた。

「これまで、ちらちらとせりふの合間に津田の事情が紹介されてきました。親の介護が大変だったことや結婚相手としていいなと思う人がいなかったわけではないけれども、さまざまな事情でタイミングが合わなかったこと。そのため、ずっと独身できたという設定です」

 たくまの起用理由や魅力はどうだろう。津田と佳晴のボケとツッコミのコンビネーションは抜群だった。

「津田は、さっぱりして小気味いい感じ。明るく朗らかで、ノリがいいということも含めて『ノーサイド』という店にお客さんを引き付けています。私は、たくまさんと『純情きらり』で一緒に仕事をしたことがありますが、津田の役柄と同様、関西人で朗らかで明るい方。でも怒る場面では、びしっと決めてくれるお芝居の上手な方。ぜひに、とご出演をお願い致しました」

 ラガーマンの格好をした佳晴のプロポーズ。撮影現場の雰囲気はどうだったのだろうか。

「佳晴があの姿で登場するだけで『おお、ラガーマン姿を初めて見た』という驚きもありましたが、佳晴にとっては勝負服。自分らしさをああいう形で表現し、不器用ながらも一生懸命に自分の思いを伝えようとする。それを津田が受け止める。ようやくこの2人が幸せな方向に行くという場面です。ノーサイドという舞台でお二人には楽しく演じてもらえました。喜んでやってくださいました。現場は幸せなムードに包まれた気がします」

 ここで佳晴を演じる松尾の魅力も尋ねてみた。

「キュートな味わいを出してくださいます。どこか、かわいらしさがにじんできます。娘の久留美とのシリアスなシーンもありましたが、ちょっとダメな父親の感じも出しつつ、でも、どこか憎めない、かわいらしい感じを巧みに表現してくださいます。一生懸命に生きているからこそ出てくるものと、根っこの部分には陽気で楽天的な面があるんだろうなと感じさせるキャラクターを演じていただくとピカイチ。素晴らしい俳優さんだと思います」

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください