3月7日は「花粉症記念日」? 真偽不明の情報も気象庁は否定「事実はありません」
花粉症シーズンの本格到来で、毎日の花粉情報が気になる中で、ネット上では「花粉症記念日」なるワードが飛び交っている。しかも、きょう「3月7日」とされているのだ。気象庁が関係しているとする不明瞭な説が流れているが、気象庁は「このような事実はありません」と否定している。
気象庁では花粉飛散情報を発表していない 1月23日は「花粉対策の日」の認定がされているという
花粉症シーズンの本格到来で、毎日の花粉情報が気になる中で、ネット上では「花粉症記念日」なるワードが飛び交っている。しかも、きょう「3月7日」とされているのだ。気象庁が関係しているとする不明瞭な説が流れているが、気象庁は「このような事実はありません」と否定している。
ツイッター上では、3月7日を「花粉症記念日」と紹介するツイートが見受けられる。
一方で、「なぜ今日が花粉症記念日なのか、理由は分からないです」「いつからか3/7は花粉症記念日なんてネットで言われるようになったらしいけど出自はさっぱり、誰が言い出したのやら…」「本日制定が謎に包まれてる花粉症記念日なのだとか…」「制定した組織や団体などは不明だそう」など、真偽不明であることを伝えている書き込みも多い。
気象庁は、公式サイトに見解を掲載している。これによると、「インターネットで『花粉症記念日』や『3月7日 何の日』などの言葉を検索しますと、『1993年3月7日に気象庁が花粉症対策として花粉飛散情報の発表を開始した日』といった解説が多く見られます。しかし、このような事実はありません」と言及。
さらに、気象庁では花粉飛散情報を発表していないことを明言。「これまでも発表したことはありません。また、『花粉症記念日』といった記念日の制定もしていません」と伝えている。
ENCOUNT編集部の取材に、気象庁の担当者は「ホームページに記載していることがすべてです」と、改めて気象庁は関係ないことを説明した。2009年頃から公式サイトに見解を載せているという。
間違った情報であることは確かだ。ただ、どこから花粉症記念日の話が出てきて拡散していったのかは、不明だ。
一方で、花粉問題に取り組む企業や研究機関が中心となって結成された「花粉問題対策事業者協議会」の公式サイトでは、「1月23日」を「花粉対策の日」として紹介。一般社団法人「日本記念日協会」に認定登録されたといい、「日付は春の花粉対策は1月・2月・3月がポイントであることから、123と覚えやすい数字が並ぶ1月23日に決まりました」としている。
ネット上で拡散される不確かなデマには要注意。正しい情報を身に付け、適切に発信することがより一層求められそうだ。