元ベビレ・渡邊璃生が初小説集を刊行 テーマの“愛”は「理屈がわからないもの…」〈インタビュー〉
2018年9月までアイドルグループ「ベイビーレイズJAPAN」のメンバーとして活動した渡邊璃生(20)が、小説家として初の短編小説集「愛の言い換え」(5月2日発売、KADOKAWA)を上梓した。本作にはアイドル時代に執筆した4篇と、グループ卒業後に書き下ろした新作「愛の言い換え」「ダイバー」「蹲踞あ」の全7篇を収録。これから小説家としてどんな活躍をみせるのか、注目が集まる彼女に単独インタビューを行った。
渡邊璃生・短編小説集「愛の言い換え」刊行記念インタビュー
2018年9月までアイドルグループ「ベイビーレイズJAPAN」のメンバーとして活動した渡邊璃生(20)が、小説家として初の短編小説集「愛の言い換え」(5月2日発売、KADOKAWA)を上梓した。本作にはアイドル時代に執筆した4篇と、グループ卒業後に書き下ろした新作「愛の言い換え」「ダイバー」「蹲踞あ」の全7篇を収録。これから小説家としてどんな活躍をみせるのか、注目が集まる彼女に単独インタビューを行った。
――短編小説集の出版が決まった際は、どんなお気持ちでしたか。
「これまで自分が書いてきたものや、今の自分が表現したかったものが完成して、このように出版されるということに喜びを感じて胸がいっぱいです」
――以前は“工藤了”名義でチャット小説アプリに作品を公開していましたが、今回は“小説家・渡邊璃生”としてデビューします。本名で出版することになった経緯を教えてください。
「今回の短編集に収録されている前半の 4作品『ゆうしくんと先生』『ぐちゃぐちゃなんだよ』『規格青年』『規格青年――潮井いたみくんの愛した世界』は、私がアイドル時代に執筆したものになります。今回は渡邊璃生を知っている方にも届くようにという想いを込めて、渡邊璃生名義での出版となりました」
――小説を執筆するようになったのはいつ頃ですか。
「小学生の頃から書いています。当時、好きだった小説作品、漫画作品の二次創作、パロディーを書いたのがキッカケです。そこから自分が好きな物語の要素を加えて、だんだんオリジナルを書くようになりました」
――登場人物、ストーリーはどのように考えていますか。
「ストーリーに関しては、その時書きたいものをつなぎ合わせて考えています。登場人物も同じで、基本的にはストーリーから登場人物を考えるので、誰がモデルになったというのはありません」
――執筆はどのように進めるのでしょか。
「基本的に思い浮かんだことをスマートフォンにメモしています。パソコンを買ったのが最近でタイピングにまだ慣れていなくて時間がかかってしまうので、大筋はスマートフォンで入力しています。もうちょっと練習しなきゃいけないんですが、指が疲れちゃうと言いますか……(笑)」
――短編集「愛の言い換え」のテーマはズバリ“愛”ということですが、愛をテーマにした理由を教えてください。
「今回の短編集に限らず、今まで趣味で書いてきた作品も愛をテーマにしたものが多いです。自分の中で理屈がわからないものをテーマにして表現したいと思いました」
――表題作の「愛の言い換え」は教会のシーンが細かく書かれていました。どのように作品を完成させたのでしょうか。
「『愛の言い換え』に関しては信仰、宗教がテーマの作品なので、実際に教会に足を運んだり、ミサに参加したり、インターネットや本で調べるのではなくキチンと体験して執筆しました」