前千葉県知事で俳優の森田健作が、タイのパンヤピワット経営大（PIM）客員教授を務めることになり、3日、同大でソンポップ・マーナランサン学長から辞令を交付された。PIMは同国で最も歴史のある企業大で、森田は早速、学生を前に講演。日本、タイの人的交流を深めていくことを目的に、同大とともにアジアオンライン大（仮称）の設立を提言した。

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　森田のタイでの人気は、アイドル並みだ。千葉県知事時代、台湾やタイ、シンガポールなどアジア各地へトップセールスに赴いてきたが、タイでは、森田が主演した日本テレビ系連続ドラマ『おれは男だ！』（タイでのタイトルは『剣道』）からのファンが多い。放送から50年以上が経っているが、現在でもタイ国内でレコード、ポスター、ドラマのDVDなどが出回っている。

　同作の主題歌で森田が歌った『さらば涙と言おう』や『友達よ泣くんじゃない』は、カラオケ人気ランキングの上位といい、プーミポン・アドゥンヤデート国王（享年88）の次女で、67歳のマハー・チャクリー・シリントーン王女は今でも熱烈な森田ファンとして、知られている。この状況を知り、森田は「役者冥利に尽きます。タイに来ると、今さらながらアイドル時代に戻った感じになります」と笑みを浮かべた。

　そんな森田に人気に、パンヤピワット経営大は着目。森田は今後も定期的にタイを訪れ、PIMで客員教授として授業するといい、「これからも日本とタイは青春の心を持った仲間です。両国の発展のためにインターネットを使った新たな教育機関を作りたい。日本の流儀に合った教育、いわば『日本学』もカリキュラムとして盛り込みたい」と張り切っている。