1年で家賃50万円→100万円にアップ 現役医大生の22歳社長が語る“SNS採用”の可能性

株式会社メディアエイドは2月22日、SNSでつながる採用サービス「バズリク」の一般提供の開始を発表した。同社の代表取締役社長を務めるのは22歳の現役医大生・九島遼大氏。昨年、20歳のときに3500万円のフェラーリを自腹購入し、家賃50万円のタワマンに住む経営者として注目を集めた。バズリクとはどのような特徴を持つのか。九島氏に話を聞いた。

九島遼大氏【写真:ENCOUNT編集部】
九島遼大氏【写真:ENCOUNT編集部】

SNSでつながる採用サービス「バズリク」の一般提供を開始

 株式会社メディアエイドは2月22日、SNSでつながる採用サービス「バズリク」の一般提供の開始を発表した。同社の代表取締役社長を務めるのは22歳の現役医大生・九島遼大氏。昨年、20歳のときに3500万円のフェラーリを自腹購入し、家賃50万円のタワマンに住む経営者として注目を集めた。バズリクとはどのような特徴を持つのか。九島氏に話を聞いた。(取材・文=石井宗一朗)

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 サービス開始となったバズリクは、企業がSNSを通して自社の本質的な価値を発信することを可能にし、ミスマッチのない採用を支援するもの。九島氏は国内の採用課題について語った。

「日本の採用市場は、求人媒体や人材紹介サービスに依存する高い採用コスト、採用活動における企業側/求職者側の相互不透明性に起因する採用後のミスマッチ、定着率の低下など、さまざまな課題を抱えており、採用活動の効果を低下させているのが現状。企業側目線で言うと、1人採るのに約100万円ほどかかると言われています」

 新たに職を探す場合、求人サイトなどを利用することが多い日本。しかし、米国では“自社採用”という間に他社が入らない形が浸透しているという。

「米国は約50万円と半額。日本は採用の大部分を求人広告に依存していますが、アメリカはSNS利用を含めた自社採用の割合が多いというデータが出ています。18歳~34歳までの労働者のうち73%が、今の職場をSNSで見つけ、企業の80%が採用活動にSNSを利用していると回答している。さらにもう10%がSNS採用の導入を予定しています。つまりこの世代の大多数が今の職業をSNSで決めていて、ほとんどの企業がSNS採用を導入しているということです」

 このことから九島氏は、国内における“SNS採用”の一般化を目標に設定した。しかしながら、すぐに米国のように浸透させることは難しい。バズリクには1.0、1.5、2.0といった段階が設けられている。

「1.0で『SNSで採用ができるんだ』という意識を企業に植え付け、1.5で内製化を促す。『社内にSNS担当は必要だよね』となるまで、2、3年を予定しています。それから、3~5年後にすることが2.0。『社内にSNS担当がいるのは当たり前だよね』となっているこの段階では、SNS運用者がツールを使って、社内のリソースだけでうまく回せるようにするのがゴール。我々はプラットフォーマーになって、SNS運用者が使えるツールを提供していきます。具体的に言うと、まずはSNSを分析できるツール。そしてSNSのデザインといった内製では難しい部分でうまく外注を使えるように、マッチング機能をアプリの中に用意しようと思っています。そうするとSNS運用者はツールと外注を使いながら、1人でSNSを運用していくことができます」

約1年で社員数・売上が5倍に

 SNS採用では、企業と求職者が直接やりとりを行う。現在メディアエイド在籍する社員もすべてSNS採用だ。九島氏は、離職率を格段に下げられるということだけではなく、潜在層へのリーチ力も強調した。

「求人広告は“仕事を探している人”にはリーチできますが、探していない優秀層にはできない。しかし、SNSを使うことによって顕在層だけでなく潜在層にまでリーチすることができます。直接メッセージを送ってヘッドハンティングすることも可能です」

“バズらせ屋”から社会課題の解決へ。昨年、テレビ出演やネットニュースにも取り上げられたことで、環境に変化があった。

「1年前は社員数10人ほどの会社でしたが、5倍になりました。売上も5倍ほどにまで上がった。仕事場も以前は新宿の自宅マンションだったんですけど、今は渋谷に事務所も構えてますし、新たに六本木の家も増えました。現在は六本木の方が家で、新宿の方が撮影スタジオになっています。六本木の方は引っ越して間もないころ、テレビで“家賃100万円以上の人”として紹介されました(笑)。家賃も50万円から100万円にアップしたことになりますね」

 急成長を続ける同社。改めてメディアの影響力の大きさを感じたといい、「火種になったのはやっぱりああやって取り上げていただいたから」と振り返る。また、環境のみならず心境にも変化があった。

「昨年はSNSをバズらせる立場だったのが、今は社会の課題を解決していこうというものになった。正直去年の段階ではそれが見えてなかったんです。でも、今はちゃんと社会に対して向き合っていこうと思っています。その部分は変わりましたね」

 経営者、そして現役医大生でもある九島氏。今後、メンズ美容の事業を行う計画もあるといい「学業も継続して頑張っていきたい」と前を向いた。

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