話題の空手女子・せりなが明かす“朝倉未来”という存在「私にとっては神様みたいで恩人」
格闘家の朝倉未来が契約を結んだ空手女子として話題になったせりなこと和田静里奈(20)。格闘技エンターテインメント「BreakingDown7」では判定負けを喫してしまったが「時間がかかっても絶対に最後はチャンピオンになります」と前を向いている。そんな和田に“朝倉未来”という存在について話を聞いた。
“朝倉未来チャレンジ”2期生として師事
格闘家の朝倉未来が契約を結んだ空手女子として話題になったせりなこと和田静里奈(20)。格闘技エンターテインメント「BreakingDown7」では判定負けを喫してしまったが「時間がかかっても絶対に最後はチャンピオンになります」と前を向いている。そんな和田に“朝倉未来”という存在について話を聞いた。(取材・文=島田将斗)
未来との出会いは運命的だった。「専門学校を退学になった後に友達に連絡したら『じゃあ、ディズニーランドに行こうや』となって、大阪から東京に来ました。その時に、たまたま未来さんに会いました」と笑う。
この出会いがきっかけで昨年11月の「BreakingDown6」に出場した。格闘技の実力は本物。幼稚園の年中から始めた空手では、全米大会優勝、ヨーロッパ国際大会2連覇、全日本大会2連覇という実績の持ち主だ。それでも高校3年時には「やめなければいけない環境」になり格闘技から離れることになった。
「もともと、格闘技が大好きという気持ちはありました。良いチャンスだな、自分にもう1度チャンスが回ってきたと思いました」と出会いを改めて振り返った。
初めて出場した「BreakingDown6」での戦いぶりが未来の目に留まった。そのまま「朝倉未来チャレンジの2期生」へ。現在は1年間、月20万円の援助を受けながら練習をしている。
「普段はトレーナーのおぐちゃん(小倉將裕)にミットを持ってもらっています。その中で未来さんに直接指導をいただいているという感じです。トライフォースに通っている選手たちともスパーリングする機会があります」
「格闘技だったら何でも試合に出たい」
強豪ひしめく「RIZIN」のフェザー級戦線で活躍している未来だが、MMAのリングに上がったのは2021年の大みそか。1年以上試合をしていない。SNSでは、一部のユーザーが心ない言葉を浴びせていた。近くで見てきた和田は「一方的な意見しか聞かないで、文句を言ってくる人って本当ににいるんだなって思いました」と明かした。
RIZINファイター、社長とさまざまな肩書きを持つ未来だが、和田にとっては“兄”のような存在でもある。距離の近さを物語る仲むつまじいやり取りを明かした。
「最近は、私の眉毛がおかしいって話をしました。最近いろんな人に言われすぎて『コンプレックスになりましたね』みたいなやり取りをしました」
さらにこう続けた。
「(未来は)私にとっては神様みたいで恩人です。このようなチャンスを与えてくれて面倒も見てくれる。格闘技も強いので憧れです」
忘れられない言葉があった。シンプルだが、和田にとっては心強い言葉だ。
「『大丈夫だよ』ですね。試合やいろいろなことですごい不安になっていたときに『まぁ大丈夫だよ』って。未来さんにその言葉を言ってもらえるって本当に大丈夫なんだと思えるようになりました。安心します」
19日に行われた「BreakingDown7」では左膝を負傷し、判定負け。試合後に自身のインスタグラムで「時間がかかっても絶対に最後はチャンピオンになります」と再起を誓っている。
“朝倉未来チャレンジ”の期間は1年間。今後については「試合に出て、勝ち続けて、今までたくさんの人にお世話をしてもらったのでその恩返しをできるようにしたいです。キックの試合で活躍して、格闘技だったら何でも試合に出たい感じですね」と意気込んでいた。