豪州で議論呼ぶ新型コロナ“追跡アプリ”が近く配信か…プライバシーの問題への懸念も
豪州で新型コロナウイルス感染者と接触をした人間を追跡するアプリケーションが配信される可能性があると豪州公共放送「SBSニュース」電子版が報じている。
豪州公共放送「SBSニュース」電子版が報じる
豪州で新型コロナウイルス感染者と接触をした人間を追跡するアプリケーションが配信される可能性があると豪州公共放送「SBSニュース」電子版が報じている。
同アプリケーションはシンガポールの「トレイストゥギャザー」というソフトに基づいたもの。新型コロナウイルスにつながるリスクに関するデータを豪州保健局に提供するため、ブルートゥース機能で他人との繋がりを記録する。
豪州内務省のピーター・ダットン大臣は、日記をつける、またはどこにいたか思い出そうとするよりも効果的なアプローチであると主張。しかし、データが第三者にわたるかどうかなど、プライバシーの問題への懸念もある。
これについて、豪州内務省のスポークスマンを務めるクリスティーナ・ケニアリー氏は、プライバシーの問題が改善されれば、アプリケーションは同国の公衆衛生にとって「素晴らしいツール」になると考えていて、豪州公共放送「ABCニュース」に次のように語っている。
「国民はプライバシーが保護されているという確信を持てればアプリケーションをダウンロードするでしょう。そのためにも、プライバシーの保護機能が作られることを政府に働きかけていきます」
なお、豪州政府は大規模な追跡が可能になるよう、最低でも国民の40%がダウンロードすることを希望しているという。