愛されたキャプテン秋元真夏「ちゃんと世代交代できた」 後輩に乃木坂46の未来を託す

アイドルグループ・乃木坂46を2代目キャプテンとしてけん引した“最後の1期生”秋元真夏が26日、神奈川県の横浜アリーナで開催された『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY5』でグループを卒業した。

『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY5』に登場した秋元真夏(左)と梅澤美波【写真:(C)乃木坂46LLC】
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY5』に登場した秋元真夏(左)と梅澤美波【写真:(C)乃木坂46LLC】

“最後の1期生”がグループを卒業、11年間のアイドル人生に幕

 アイドルグループ・乃木坂46を2代目キャプテンとしてけん引した“最後の1期生”秋元真夏が26日、神奈川県の横浜アリーナで開催された『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY5』でグループを卒業した。

 11年間のアイドル人生を締めくくるコンサートのセットリストは秋元が自ら監修。歴代シングルの披露はもちろん、期別ブロックやアンダーメンバーとのブロックも用意され、後輩メンバーとの絆でラストステージを彩った。

 5期生とは『バンドエイド剥がすような別れ方』、4期生とは『ジャンピングジョーカーフラッシュ』、3期生とは『僕の衝動』を最初で最後のパフォーマンス。ユニットブロックの『魚たちのLOVE SONG』では、秋元がマグロ、山下美月がタコ、鈴木絢音がクマノミ、黒見明香がカマキリの着ぐるみで登場する演出で笑いを誘い、アンダーメンバーとは『涙がまだ悲しみだった頃』『Against』で最後の思い出を紡いだ。

 3期生の山下、久保史緒里、与田祐希と披露した『言霊砲』では、与田が「真夏さんに何度も心を救われました」、山下が「こんな私にもやさしい言葉をたくさんかけてくださってありがとうございます」、久保が「真夏さん大好きです!」と感謝のメッセージ。アレンジした歌詞に秋元への思いを乗せると、秋元は涙をこらえることができなかった。

 3代目キャプテン・梅澤美波とは、かつて同期・高山一実と歌った『忘却と美学』でデュエットし、“真夏さんリスペクト軍団”メンバー・鈴木絢音とは、思い入れのある一曲『大嫌いなはずだった。』を歌唱。2人だけの特別な時間が流れ、花束を贈った鈴木は「今まで本当にありがとうございました。これからもずっと大好きです」と涙で声を詰まらせながら愛を伝えた。

 アンコールでは愛する仲間に囲まれ、自身の卒業記念ソング『僕たちのサヨナラ』を歌い、感動のクライマックスへ。歌唱後、秋元は「最後にひとりで歌うのもいいかなと思ったんですけど、やっぱりメンバーと歌うのが大好きだったから、みんなに囲まれながら歌わせてもらいました」と笑顔で語った。

 5期生の菅原咲月は1年前の加入時を振り返りながら「5期生に愛を持って接してくれて、時には厳しいことも言ってくださって、それは乃木坂に対して愛があるからこその言葉だと思っています。これからも真夏さんの言葉を胸に活動していきたいと思います」と感謝。4期生の賀喜遥香はセンターの重圧に向き合った日々を回想し、「真夏さんがいらっしゃらなかったらくじけていたし、助けていただいた大切な言葉が心にいっぱい残っているので、これから先もその言葉を大切にして乃木坂46を登っていきたいと思います」と決意した。

 3期生の久保は、「乃木坂がこんなにあったかいグループで居続けられたのは、真夏さんがいてくれたから。これからは真夏さんのような優しさを持って、後輩たちと一緒に乃木坂をもっともっと強くできるように3期生も頑張ります」と約束。後輩たちのメッセージを受け取った秋元は、「ずっと私の横で『真夏さん、こっちですよ』と導いてくれたから、感謝の気持ちしかないし、今後の乃木坂を1番誰よりも応援しています」と話し、涙を拭いて笑顔を見せた。

 メンバー1人ひとりに手紙を書いたという秋元は、3代目キャプテンを務める梅澤に宛てた手紙を朗読。「キャプテンという立場に無理はしないでね。なんて言葉をかけられても、それ自体が無理なことは私もよく知ってるから、辛くなったら少し先の未来を見据えたり、深呼吸をして弱音も吐き出してね」とやさしく語りかけ、「いくら伝えても伝えきれないけど、これから先、何があっても私は一生、ウメの味方です」と寄り添った。

 3月には最後の2期生・鈴木が卒業し、乃木坂46は3期生、4期生、5期生だけのグループになる。各期の期別ライブを見届けたという秋元は、「本当に楽しくて。卒業するのがなんの不安もないくらい、頼もしい後輩に囲まれていたんだなと感じた3日間でした」と後輩たちの成長を実感したことを明かす。

 乃木坂46という運命に導かれ、同じ時を過ごした仲間たちに「歩んできた歴史は違うけど、その間にたくさんの困難とか不安なことを乗り越えてきたからこそ、今の乃木坂46があると思っているので、乗り越えてきた経験があるから絶対に大丈夫」とメッセージ。「世代交代が難しいと言われている大人数アイドルグループですけど、乃木坂はちゃんと世代交代できたんじゃないかなと自信を持って言えます」と語り、会場に集まった1万2000人のファンも大きな拍手で応えた。

 最後まで秋元らしく笑顔が溢れた卒業コンサートは『乃木坂の詩』、ダブルアンコールの『ハウス!』、トリプルアンコールまで突入して『ガールズルール』でエンディング。誰からも愛された2代目キャプテンは、逞しく成長した後輩たちにグループの未来を託し、最高の真夏スマイルでアイドル人生に幕を閉じた。

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