俳優の井上真央が主演を務め、佐藤健、松山ケンイチが共演するTBSドラマ「100万回 言えばよかった」（金曜午後10時）の第7話が、24日に放送された。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　同作は、脚本家・安達奈緒子が描く完全オリジナルドラマ。運命だと思った相手を突然失った主人公・相馬悠依（井上）と、悠依にプロポーズする直前に不可解な事件に巻き込まれ幽霊となってしまった鳥野直木（佐藤）。直木の存在を唯一認識できる刑事の魚住譲（松山）。数奇な運命に翻弄（ほんろう）されながら奇跡を起こそうとする3人の姿を描く。

　今回は、第4話から「怪しい」と言われ続けている池澤英介（荒川良々）の決定的シーンが映し出され、驚きの声が上がっている。

　譲は、直木の事件の重要人物を追っている最中に呼吸が苦しくなり倒れてしまう。病院で受けた検査の結果、偽性脳腫瘍の可能性があると告げられていた。そこへ、譲以上に霊感の強い姉・叶恵（平岩紙）から連絡が入る。

　魚住家の先祖が残した書物には、「霊と交流する能力を持つ者の中には、幽霊に乗り移られる者もいる。その場合、速やかに霊から離れなければ命を削られ、やがて命を落とす」と書かれており、叶恵は直木から離れるよう忠告する。直木に3回憑依されてしまうと死ぬといい、譲はすでに2回乗り移られていた。しかし譲は直木たちと接触を続ける。

　叶恵は祈祷しながら譲を守っていたが、譲のために直木と悠依に直接事情を説明した。直木と悠依は譲から離れることを決めた。

　一方、悠依は、直木がシェフを務める「洋食屋ハチドリ」のオーナーで子ども食堂や学習塾を営む英介のもとを訪れる。直木の口笛を聞き、幽霊がいることを実感した英介は、「直木、お前……。俺、葬式まで行っちゃったよ。何やってんだよ」と声をかけた。

　悠依は英介に、直木の事件が20年前の里子たちの状況と関係していることを伝え、何か思い当たることはないかと尋ねる。英介は、「思い当たることばっかだな……。僕、かなり悪かったから。それで、僕みたいなのを手なづけて悪いことする大人もいっぱいいた」と明かす。さらに、尾崎莉桜（香里奈）も「そういう連中に絡まれてたのかもしれない」と心配する。当時、子どもだった莉桜が現金500万円を持っていたことを知ると、「そういうのって、一度関わると切れない」と語り、自分は里親に恵まれたため「そっち側」から抜け出せたという。

　悠依は、子どもの頃に莉桜たちと遊園地で遊んだ時のことを思い出す。悠依を残し、白い車に乗って行ってしまった莉桜たち。運転席には、顔は見えないもののグミを食べている男がいた。「あんたは“こっち”来んな」「“こっち”来ないでよ」という莉桜の言葉に、「“こっち”って……何」と悠依はもどかしくなるのだった。

　ドラマ終盤、悠依は「莉桜さんから頼まれた」とやって来た少女を保護した。すると、謎の男に襲われそうになる。間一髪で助けに入ったのは譲だった。ラストシーンでは、学習塾に英介の姿が。英介は白い車の男と同じ「ぶどう味のグミ」をむしゃむしゃと食べていた。

　第5話で運転席のグミ男が登場した際も怪しまれていた英介。このラストシーンに、「ヤダ～、グミ食ってるじゃん」「やっぱりじゃん！やっぱりじゃん！」「ほらね、やっぱり英介（良々）あっち側だよ」といった声が。また「ここで英介さんが怪しいとミスリードさせてる可能性ある？」「塾の維持に500万円を盗ったか。塾に集まる子どものうちから、ネグレクトされてる少女を斡旋しているか」など、考察も行われている。