伊藤沙莉、朝ドラ“SNS批評”は「覚悟の上」 エゴサ告白で「書いてくださるだけでありがたい」
俳優の伊藤沙莉が22日、NHK東京放送局内で行われた2024年度前期連続テレビ小説(第110作)『虎に翼』制作発表会見に登壇。朝ドラ初主演という大役についての胸中を明かした。
脚本・吉田氏「エンターテインメントとSNSは切っても切れないもの」
俳優の伊藤沙莉が22日、NHK東京放送局内で行われた2024年度前期連続テレビ小説(第110作)『虎に翼』制作発表会見に登壇。朝ドラ初主演という大役についての胸中を明かした。
朝ドラといえば、『ちむどんどん』や『舞いあがれ!』と放送直後にはSNSで大きな話題を呼ぶことが、定番化している。その中には少なからず、批判の声もあがるが、伊藤は「私はめちゃくちゃエゴサーチするタイプなんですけど」と前置きしたうえで、「覚悟の上というか、なにか批判があったとしても、それこそ見てくれている証拠。感想が生まれることがいいことだと思う」とキッパリ。
続けて、「どう捉えられても、作品によって見方も視聴者の数だけあるので、そこは楽しんでいただけたらベストですけど、『見てくれてありがとう』って。(SNSに)書く時間を費やしてくれている時点でいいことなんじゃないかなと思います。全然批判とかは求めてないんですけど、でも書いてくださるだけでありがたいです」と笑顔を見せた。
また、脚本を務める吉田恵里香氏も「なにかエンターテインメントを見る上でSNSは切っても切れないものだと思います。ポジティブでもネガティブでも何をつぶやいていただいたとしても、世の中に出した以上、それは視聴者の方のものだと思うので、私はどんな感想でも、その人がそう受け取られたんだなと」と、さまざまな声を歓迎する姿勢を見せた。
さらに。「個人の人を攻撃するというのはいかがなものかなと思いますけど、それ以外はエンターテインメントとして世に出している以上、いい意味でも悪い意味でも受け流していく、視聴者の方も日常としてつぶやくって感じだと思うので、お互い距離をほどよく取っていくのがいいかなと思います」とSNSとの距離感への考え方も示した。
伊藤の連続テレビ小説への出演は、2017年の『ひよっこ』以来2回目。作者は吉田氏が務める。日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルに描く。主演の猪爪寅子役を伊藤が担当する。
伊藤は1994年、千葉県出身。演技力は、多方面で評価され、ドラマ、映画、舞台にと活躍。ギャラクシー賞テレビ部門個人賞、ブルーリボン賞助演女優賞、山路ふみ子女優賞、文化庁芸術祭放送個人賞など受賞歴多数の実力派俳優。オズワルド・伊藤俊介の妹としても知られている。
朝ドラは、福原遥主演の『舞いあがれ!』が現在放送中。23年前期は神木隆之介主演『らんまん』、23年後期は趣里主演の『ブギウギ』。