俳優の草なぎ剛が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『罠の戦争』（月曜午後10時）の第6話が、20日に放送された。

　同作は、愛する家族を傷つけられた草なぎ演じる議員秘書・鷲津亨（わしづ・とおる）が、知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させるリベンジエンターテインメント。2015年「銭の戦争」、2017年「嘘の戦争」に続く復讐（ふくしゅう）シリーズ第3弾。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　今回は鷲津が追い求める真の敵が明らかとなり、衝撃が広がっている。

　中学生の息子・泰生（白鳥晴都）が歩道橋から何者かに突き落とされ意識不明になってしまった鷲津。犯人を突き止めるため20年尽くしてきた大物衆議院議員・犬飼孝介（本田博太郎）を失脚させ、犬飼の地盤で代議士となった。泰生の事件について警察署長に詰め寄った鷲津は、隠蔽の指示をしたのが民政党の鶴巻憲一幹事長（岸部一徳）であることを知る。

　鷲津は鶴巻幹事長の弱みを握るため、私設秘書の蛍原梨恵（小野花梨）、秘書見習いの蛯沢眞人（杉野遥亮）、記者の熊谷由貴（宮澤エマ）らの協力を得ながら周辺を探る。また鷲津の妻・可南子（井川遥）も鶴巻幹事長を探るため、厚生労働大臣・鴨井ゆう子（片平なぎさ）に近づくことに。

　可南子がかつて女性支援活動をしていたことを知る鴨井は、DVなどの被害から女性や子どもを保護する施設を可南子に案内する。女性支援活動について熱く語る鴨井。そこへ突然、保護されている母子に会わせろと、刃物を持った男が乱入してきた。女性職員をおどす男に向かい、鴨井は毅然（きぜん）とした態度で歩み寄る。「お話、私がうかがいましょう。厚生労働大臣、鴨井ゆう子です」と伝えると、男は「大臣」という言葉に焦り始める。「まず、ナイフを下に置いてください。置きなさい！」と静かに制すると、男は逃げるように去っていった。

　鴨井は、「女を下に見る奴ほど、『大臣』とかって肩書で態度が一変するのよね。腕力じゃ権力には勝てない。男社会のパワーゲームの中で生きている人ほど、よく分かってるのよ」と語る。「ま、政治の世界が一番の男社会だけど」と、女性が政治の世界で生きていく過酷さを吐露した。「悔しいから、トップに立ってやろうって決めたの。“幹事長のお飾り”じゃない、本物のトップにね。女性が当たり前に活躍できる社会を作りたい」と語った。

　可南子は鴨井の強さと人柄に魅了される。そして鷲津に、「私も力が欲しい。鴨井大臣みたいな強さが。他人を引きずり落とすためじゃなくて、誰かを救いあげる力。私も欲しい」と語った。

　ドラマ終盤、鷲津は内閣総理大臣・竜崎始（髙橋克典）から、泰生の事件当日に鶴巻幹事長が党本部の幹事長室に朝までいたことを知らされる。総理権限で幹事長室の防犯カメラを確認した鷲津は、鶴巻幹事長が密談していた相手を突き止めた。

　その相手こそ、鴨井だった。ラストシーンで鴨井のもとを訪れた鷲津は、「泰生を突き落としたのは誰ですか。誰なんだよ?」と詰め寄った。

　SNS上では、「えーーー！鴨井大臣……？」「鴨井大臣、良い人だと、ずっと思っていた」「かっこいい女性だと憧れすら抱いていたのに、まさか黒幕とは」と驚きとショックの声が。一方、ネット上では以前から鴨井を疑う声も挙がっており、「やっぱり鴨井大臣かぁーーーー」「いや、絶対頼んだの鴨井大臣でしょう」「真犯人は鴨井大臣の息子？」といったコメントも見られた。