【光る君へ】吉田羊が藤原詮子「平安時代の『出来る女』という印象です」
NHKが21日、来年1月にスタートする大河ドラマ『光る君へ』の新たな出演者を発表し、俳優・吉田羊が藤原詮子(ふじわらのあきこ)を演じるとした。作品は平安中期に、のちに世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く。武家台頭の時代の前にきらびやかな平安貴族の世界と懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する作品。これまで紫式部を吉高由里子が演じ、藤原道長を柄本佑が演じることが発表されていた。脚本は大石静さんが担当する。
NHKが来年の大河ドラマの新たな出演者発表
NHKが21日、来年1月にスタートする大河ドラマ『光る君へ』の新たな出演者を発表し、俳優・吉田羊が藤原詮子(ふじわらのあきこ)を演じるとした。作品は平安中期に、のちに世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く。武家台頭の時代の前にきらびやかな平安貴族の世界と懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する作品。これまで紫式部を吉高由里子が演じ、藤原道長を柄本佑が演じることが発表されていた。脚本は大石静さんが担当する。
藤原詮子は道長の姉で一条天皇の母。円融天皇に入内し、父の望みどおり皇子をもうける。その懐仁親王(のちの一条天皇)を溺愛、成人しても常に寄り添い、次第に宮廷での勢力を増していく。
吉田は演じる人物の印象と意気込みをコメント
「道長の次姉・詮子は、弟想いで情が深く、相手の長所や能力を見抜き、伸ばせる人。情勢を読む力にも優れ、さしずめ、平安時代の『出来る女』という印象です。道長にとっては頼るべき存在というところに今作では純真さが加えられ、中でも女が政(まつりごと)の道具として扱われることへの彼女の反発や心痛の描写は、高貴な家柄に生まれついたゆえの葛藤もさることながら、彼女がいたって普通の感覚を持った女性だったのかもと想像が膨らみました。同時に視聴者の皆さまには、遠い平安時代ながら、現代を生きる私たちと何ら変わりない人々の物語として、身近に感じてもいただけるのではないでしょうか。もとより、そう感じていただけるように私自身、等身大で演じられたらと思っています」
大河ドラマ出演歴・思い出なども紹介。
「一番長い時間を過ごさせていただいたのは『真田丸』でしたが、真田家の家族物語だったのもあり、日を追うごとにどんどんチームも家族のようになっていくのがおもしろく、長い時間をかけて撮っていく作品の醍醐味を味わいました」
約1000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみにも言及。
「日本独自の貴族文化である国風文化が発展した時代ということで、この時代にしか見られないお衣装や、仮名文字が生まれる様子、またお香の役割やお風呂など貴族のリアルな衛生事情もおもしろそうです。例えばこの時代の『風呂』は今でいうサウナですが、そこで使われていた敷物や着物が、風呂敷や浴衣の語源であるといった、現代につながるお話も楽しみです」
古都京都の印象や思い出も紹介。
「訪れるたびに思うのは、美しい街だということ。碁盤の目に整備された町しかり、自然の豊かさ、神社仏閣に施された手仕事の繊細さ、京ことば、などなど。それらの美しさにひかれて、世界中から人が、食が、芸術が集まり、特別な世界を形成している都だなと感じます。直近で訪れたのは昨年末の舞台公演。連日連夜、美食店を巡り、一流の京グルメを堪能したのが思い出です」