ロースクールに焦点を当てたリーガルドラマ 番組Pが伝えたい「人との関係性」「効率」【女神の教室】

俳優の北川景子が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(読み:テミスのきょうしつ/月曜午後9時)のプロデューサーを務めた野田悠介氏が取材会に出席。本作のテーマや北川と再会した時の思い、今後のドラマの注目ポイントについて語った。

裁判官で実務家担当教員の柊木雫(北川景子)【写真:(C)フジテレビ】
裁判官で実務家担当教員の柊木雫(北川景子)【写真:(C)フジテレビ】

出演者はロースクールに見学に行き、授業も受けた

 俳優の北川景子が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(読み:テミスのきょうしつ/月曜午後9時)のプロデューサーを務めた野田悠介氏が取材会に出席。本作のテーマや北川と再会した時の思い、今後のドラマの注目ポイントについて語った。

 本作は、裁判官で実務家担当教員の主人公・柊木雫(北川景子)と取り巻く人々が自身の価値観をぶつけ合いながら、法曹界のあり方を問うリーガルエンターテインメント作品。柊木は「人を知らなければいい法律家にはなれない」をモットーに、ロースクールで「法」だけでなく「人」を学ぶ授業を展開する。“司法試験合格”という目先のゴールばかりにとらわれるロースクールの現実に、新風を巻き起こしていく。

 最初に、前田氏は本作について「SNS全盛期かつコロナ禍で人との関係性が希薄になっているなか、『人と向き合うこと』をテーマにしています。あとは、『効率が良い・非効率が悪いという、効率だけが重視されるのはいいことなのか』ということも意識しています」と語った。

 ロースクールの学生に対して、ただ指示を出す藍井と『どうすればいいと思う?』と問いかける柊木という正反対の2人の存在により、効率について考えさせられる本作。

「柊木は、試験に関係ないことを考えて気付きを得るタイプで、語りや行動で考えるというのも1つの正解だと思います。でも、藍井の『試験に合格しないと意味がない』という思いも、あっているとは思うんです。作品の中では描かれないのですが、藍井も柊木の影響を少しずつ受けてはいて、自分の授業内容を少しアップデートしていたりするかもしれないです」と明かした。

 また、北川が出演していた、2009年放送のフジテレビ系ドラマ『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』にも携わっており、本作で再会を果たした前田氏。

「2009年と比べると互いの立場は変わっているんですけど、オファーをさせていただいて、気さくなかたちで会えたのがうれしかったです。今回の現場には当時のスタッフもいるので、『あの時の現場はこんな感じだったよね。でも、お互い変わらないね』って話しました」と笑顔を見せた。

 さらに、「キャストのこともスタッフのことも、現場全体をよく見ていらっしゃって、気配りもできる方ですね。学生たちが気負いなくいられるのも、北川さんが座長だからだと思います」と加えた。

 本作の見どころを聞かれると、「法律用語があったり、セリフの多いしゃべくりドラマではあるんですけど、人に伝えないといけないんです。出演者とはリハーサルの後などに話し合ったことで、模擬裁判のシーンや5人で話し合って答えを導き出すシーンなど、見応えもあって、視聴者にも伝わっているんじゃないかなと思っています」と胸を張った。

 そして、「リーガルドラマはたくさんあるんですけど、そこで活躍する登場人物たちがどんな背景で、どうやってそこまで行き着いたのかが気になったんです。それで、今回はローの世界を目指す学生に着目してみました。ロースクールも実際に見学させていただいて、北川さんや学生たちも一緒に授業を受けました。撮影のセットも、見学させていただいたのを参考にして、雰囲気を似せて作っています」とこだわりを見せた。

 最後に、気になる今後の展開について「1話から話している過去の事件に触れて、柊木や学生たちがどう向き合っていくのかというところ。それと同時に、藍井という人間がなぜ今のような考え方・人生観になったのかなどは注目ポイントかなと。完結する事件にもさらに奥があったり。各回にヒントが隠されているので、隅々まで見てほしいです」とアピールした。

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