ぱんちゃん璃奈「100%の批判は当たり前」 逆風の復帰へ示した覚悟「自分にはリングしかない」
キックボクサーのぱんちゃん璃奈が17日、都内で記者会見を開き謝罪した。保持していたKNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座は返上。3月5日のKNOCK OUT代々木大会でエキシビションで“復帰”することも決まった。本人も「復帰が早すぎるという声があって当たり前」と本音をのぞかせた一方で、失った信用を取り戻すために「自分ができることはこれしかない」と覚悟をのぞかせた。
不祥事からわずか4か月での復帰「今できることはこれしかない」
キックボクサーのぱんちゃん璃奈が17日、都内で記者会見を開き謝罪した。保持していたKNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座は返上。3月5日のKNOCK OUT代々木大会でエキシビションで“復帰”することも決まった。本人も「復帰が早すぎるという声があって当たり前」と本音をのぞかせた一方で、失った信用を取り戻すために「自分ができることはこれしかない」と覚悟をのぞかせた。
覚悟を決めて、復帰リングに上がる。この日は黒のスーツ姿で会見に臨み、「今回私がしでかしてしまったことについて被害者の方、那須川選手、武尊選手、応援してくださっていた皆様、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。頭を下げた。
ぱんちゃんは、那須川天心と武尊の限定サイン入りポスターを偽造。ネットオークションで落札者から9万9900円をだまし取ったとして、2022年12月5日に兵庫県警垂水署により逮捕されていた。
同席したKNOCK OUTの宮田充プロデューサーによると、3月5日のエキシビションマッチを行い、5、6月に公式戦復帰する意向も明かした。ぱんちゃん自身は「復帰が早すぎるという声があって当たり前。そこをしっかり受け止めて」と言及しつつ、「今回起こしてしまったことで本当にたくさんの方に支えられていたことを、遅いんですけど初めて気付いて、その方達に恩返しがしたい」と前を向いた。
前代未聞の不祥事からわずか4か月での復帰に早速、「早すぎる」「すぐ復帰できるほど甘い世界なんですね」「まだ見たくない」などとの批判の声がネット上で上がっている。実際にこの日の会見でも団体として出場停止などのペナルティーを科すべきではなかったか、という問いが宮田プロデューサーへ飛んだ。
「これが早いと思われるのか遅いと思われるのかっていうのは、それぞれあるんですけど、例えば、じゃあ、こういうことを起こした時に、半年なり1年を設けなきゃいけないっていう決まりがあるわけではない。それぞれの物差しだと思うんですけど、(ぱんちゃんの最後の試合が)昨年の3月ですし、ブランクを空けたくなかった」
慎重に言葉を選びながら、「選手としての将来を考えてか?」という質問には「その通りです」とうなずいた。
ぱんちゃん自身も逆風は覚悟している。自身のSNSに届いたコメントすべてに目を通し、「100%批判されるのは当たり前だと思っている。(批判の言葉も)全てその通りだなって思ってます。中には優しい声もあって、それは本当にありがたいなっていう気持ちですが、基本的は100%批判で大丈夫っていう風に自分は受け止めてます」と言い切り、その中で「関係者の方、選手、ジムの方……いろんな方が、もう1度頑張ろう。スポンサー様を含め、力を貸してくださること方がたくさんいることを知って、やっぱり自分が見せられるのはリングの上しかないんだなって。今、自分ができることはこれしかないので」と決意を口にした。
また今回のファイトマネーについては全額寄付する意向も明かした。自身はもちろん格闘技界にも泥を塗るような行為。信頼を取り戻すため、「ただ真摯に格闘技に向き合う姿を見せていくしかない」と覚悟を示した。