『Shadowverse』のトップ選手が激突 頂点目指す新大会へ、プロアマ“王者”3人が思い明かす

対戦型オンライントレーディングカードゲーム『Shadowverse』(以下、シャドウバース)とリアルカードゲーム『Shadowverse EVOLVE』のプロ・アマチュアから強豪選手が集結し、頂点を目指す大会『Shadowverse Invitational 2023』が、2月17日から19日にかけて初開催される。今回、出場が決定している福岡ソフトバンクホークス ゲーミングのAtom、『RAGE Shadowverse 2022 Summer』王者のういはら、『全国都道府県対抗eスポーツ選手権2022 TOCHIGI』王者のあおどりの対談が実現。それぞれが秘める今大会への思いを語ってくれた。

あおどり、Atom、ういはら(左から)【写真:ENCOUNT編集部】
あおどり、Atom、ういはら(左から)【写真:ENCOUNT編集部】

『Shadowverse Invitational 2023』にトップ選手が集結

 対戦型オンライントレーディングカードゲーム『Shadowverse』(以下、シャドウバース)とリアルカードゲーム『Shadowverse EVOLVE』のプロ・アマチュアから強豪選手が集結し、頂点を目指す大会『Shadowverse Invitational 2023』が、2月17日から19日にかけて初開催される。今回、出場が決定している福岡ソフトバンクホークス ゲーミングのAtom、『RAGE Shadowverse 2022 Summer』王者のういはら、『全国都道府県対抗eスポーツ選手権2022 TOCHIGI』王者のあおどりの対談が実現。それぞれが秘める今大会への思いを語ってくれた。(取材・構成=片村光博)

   ◇ ◇ ◇

――お集まりいただきありがとうございます。まずは『Shadowverse Invitational』への意気込みを教えてください。

Atom「僕は出ることが決まったばかりなのですが(笑)、2月開催ということで、環境はそんなに変わらないですよね。ローテーションはもう思う存分やったので、これから2Pickをやっていこうと思います。プロになる前はローテーションと2Pick、どちらもやっていたんですが、最近はあまりやれていませんでした。チームメイトのoyaさんに聞きながらやっていこうと思っています」

ういはら「もちろん優勝したいんですけど、2Pickは全くやっていなかったので、やばいなと(笑)。自信のあるローテーションはまず全部勝って、2Pickは知り合いの強い人に教えてもらいながら、あわよくばそっちでも全勝していきたいです」

あおどり「お二方と同じく、まず目指すは優勝です。ただ、それ以上に大会に出られることがすごくうれしいんです。楽しむことにかけては誰よりも自信があるので、そうした部分を見せられたらいいかなと思います」

AtomはSHGのチームメイトとの対戦を心待ちにしている【写真:ENCOUNT編集部】
AtomはSHGのチームメイトとの対戦を心待ちにしている【写真:ENCOUNT編集部】

――今大会で対戦が楽しみな選手はいらっしゃいますか?

ういはら「僕はRumoiさん(AXIZ)がずっと好きで、RAGE優勝したときもRumoiさんのサブスクをひたすら見て勉強したんです。そんなRumoiさんと戦えるのはめちゃめちゃうれしいですね。Rumoiさんはプレイングが上手いのはもちろんなんですが、プレイを自分の言葉にして、分かりやすく伝えることがすごく上手。あの人がいなかったらRAGE優勝もできなかったと思っています。倒すべき相手として残るのはもうRumoiさんかなと」

Atom「僕はチームメイトも出場します。チームメイトと公式の場で対戦するというのは、RAGEで運良く当たるくらいしかありません。真剣勝負できるという意味では、同じ福岡ソフトバンクホークス ゲーミングの2人(MURA、ヘイム)と一番戦いたいですね」

あおどり「僕は、Re|Silversさんですね。かつての名言『覇権パ違(覇権だと思う。パワーが違う)』が好きなので、彼と戦いたいと思っています」

――初開催となる今大会に期待するのはどんなものですか?

あおどり「ほかの出場者はすごく有名な方が多くて、僕はまだまだ無名な方です。なので、全員にフォーカスが当たるような大会になったらいいなと思っています。見ている方にとってもその方が印象に残ると思いますし、僕としての願いですね」

ういはら「もし自分が見る側だったら、普段はローテーション(構築)をやっている選手の2Pickを見たいですね」

Atom「お祭り感のある大会になってほしいなと。ガチガチの大会というよりも、プロとアマチュアが一緒になって最強を決めるというところにフォーカスして、盛り上げてくれたらうれしいなと思います」

ういはらは「デッキ選択の時点で勝ちたい」と明かす【写真:ENCOUNT編集部】
ういはらは「デッキ選択の時点で勝ちたい」と明かす【写真:ENCOUNT編集部】

――では、シャドウバースのプレイ面で見てほしい部分を教えてください。

ういはら「僕はデッキ選択の時点で勝ちたいというのはずっと思っていることで、環境に強いデッキと、そこに勝てるようなデッキを読み当てて持ち込みたいです。なので、デッキ公開から楽しみにしてもらえたらなと思います」

あおどり「今回の環境では特段『これ』というものはないんですが、昔から“受けて、返す”というプレイが非常に好きなんです。戦いの上では緩急を付けることがすごく大事だと思っていて、相手のプレイを返した後に自分が押し込む状況になって、相手のリソースを奪う。そういったプレイはぜひ見てほしいですね」

Atom「僕は今、八獄ウィッチというデッキがすごく好きなので、できれば使いたいですね。攻めることも受けることもできて、融合などの要素も含めて、“シャドウバース感”を一番感じられるから好きなんです。環境の変化次第では使えない可能性もありますが、そのとき一番強いデッキを使って、強くて上手いプレイングを見せたいなと思います」

――それ以外で見てほしい部分はありますか?

あおどり「ワイプ芸だけは自信あるので、配信ではぜひ楽しみにしてほしいですね(笑)」

Atom「これは2Pickをプレイするところですね。今後、配信上で2Pickを見せるというのは、無理やり(プロツアーで)出ようとしない限りないですし、ローテーションのプロが2Pickをやっているところは見てほしいなと思います」

ういはら「僕は「#マヂカルシャドウバース」の大学生リーグの企画に出たときに、時間が足りなかったっていうシーンが頻発しちゃったんです。だから、今度はむしろ『時間、余裕だぜ』みたいな姿を見せたいですね」

あおどりは「オンリーワンな感じでいきたい」と意気込んだ【写真:ENCOUNT編集部】
あおどりは「オンリーワンな感じでいきたい」と意気込んだ【写真:ENCOUNT編集部】

――それでは、それぞれの立場からの今大会を語っていただきたいと思います。Atom選手はプロとして臨みますが、アマチュアのトップ選手たちと戦うことの楽しみな点はどんなところになりますか?

Atom「僕にとって、持っていないタイトルはRAGE王者くらいなんです。RAGE王者を倒せる機会があればうれしいことですし、すごく楽しみですね(笑)」

――RAGE王者のういはら選手、いかがですか?

ういはら「僕は優勝したときのRAGEで現プロのかきpさんとあたったんですが、そのときは負けてしまったんです。GRAND FINALSでは当たれなかったんです。僕は逆に、今度はプロに圧勝したいと思います(笑)」

Atom「やっぱり皆さん、プロに対してはそういう思いで来ますよね」

――ういはら選手は、アマチュア最高峰と言えるRAGE優勝者として臨みます。肩書によるプレッシャーなどはありますか?

ういはら「RAGEはプロ選手も参加できる大会で、一番優勝の難しい大会だとも思っています。その優勝者として、恥ずかしいプレイは見せられないと思っています。それはプロの選手も同じだとは思いますが、僕も『RAGE優勝のときだけだったのか』と言われたくないので、頑張ります」

――あおどり選手は先ほどご自身から「無名な方」という言葉もありましたが、プロやRAGE王者が集まる中での“大物喰い”に期するところはありますか?

あおどり「そうですね……。今回、対談させていただいているお二方も、学生の年齢ですよね。僕も同じ学生ですし、大物とは考えていません。RAGEではプロの方と対戦して勝ったこともありますし、1回きりの勝負においては大物とかは関係ないとも思っています。むしろ同じ土俵でこてんぱんにしてやるぞ、くらいの気持ちです。今環境では最初のJCG王者でもあるので、勝ちたいと思います」

――では、最後にあらためて今大会に向けて一言、コメントをいただければと思います

Atom「Shadowverse Invitationalは第1回の開催ということで、やはり初代王者の称号は欲しいですね。絶対優勝したいと思います」

ういはら「お祭り感のある大会だと思いますし、僕ってそういう楽しいイベントが大好きなんです。そこで優勝する姿を見せつけていきたいですね」

あおどり「お二人が優勝と言っちゃったので(笑)、僕はオンリーワンな感じでいきたいと思います。自分のできることはしっかりやって、悔いのないように精いっぱい戦います」

※取材日は1月下旬

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください