59歳の川崎麻世、9キロダイエット成功のワケ 元アイドルがパンツ一丁で…驚き習慣明かす
俳優の川崎麻世が3月1日還暦を迎える。同日開催する還暦パーティー「MAYO KAWASAKI 還暦 Dinner Party 60GG supported by 築地 秀徳」(リーガロイヤルホテル東京)に向け、異例の10キロダイエットを敢行中だ。すでに9キロダウンに成功しており、「60キロ台」での登場を目標にしている。体重急降下の裏には元アイドルならではの美学とユニークな減量法があった。
3・1還暦パーティーに向け、肉体がスリムに、毎朝のユニークな習慣とは
俳優の川崎麻世が3月1日還暦を迎える。同日開催する還暦パーティー「MAYO KAWASAKI 還暦 Dinner Party 60GG supported by 築地 秀徳」(リーガロイヤルホテル東京)に向け、異例の10キロダイエットを敢行中だ。すでに9キロダウンに成功しており、「60キロ台」での登場を目標にしている。体重急降下の裏には元アイドルならではの美学とユニークな減量法があった。
13歳で芸能界デビュー後、俳優や舞台、ミュージカルまで幅広く活動してきた川崎が元アイドルの心意気をのぞかせた。
「人によっては役者だからもっと老けてもいいんじゃないのって言うんだけど、老けていい人と老けちゃいけない人がいると思うんですよね。自分の場合は、元々役者もやっていましたけど、役者をやりながらずっとアイドルをやっていたので、ちょっと太ったり老けるとめちゃめちゃ言われると思うんですよ」
まもなく60歳の大台を迎えようとしていても、基本姿勢は変わらない。「だから3月1日はいい機会だと思い、体重を5キロ落とそうと思ったんですよ。そしたらもう9キロ落ちちゃったので、当日までに10キロぐらいは落とそうかなと思っています。今71から72なので、60キロ台でいけたらと思っています」と笑顔で続けた。
マックス80キロの体重から9キロ減。還暦近い体でなかなかできることではない。
減量方法について聞くと、「食事と運動だけですね」と返答。
「酒の量は変わっていないです。食事はバランスを考えて、偏った食事をしないようにしています。例えばラーメンも好きだし、粉ものも食べるんですけれどもその前後の食事で調整しますね。ラーメンを食べてしまったら、次はサラダとか鶏肉、魚とかで済ませます。基本的には3食ちゃんと食べますが、今はもう食べる量がかなり減って、ちょっと食べたらお腹いっぱいになるくらい胃がちっちゃくなりましたね」
運動は週1回、1時間のパーソナルトレーニングで追い込んでいる。みっちりとハードな内容で息つく間もなく、翌日背中や腹筋に筋肉痛が残る。「1分間だけ休んで、『はい、川崎さんもう1セットいきましょう』ってやるから」と、苦笑い。「今ちょうど還暦の赤のタキシードを作っているんですよ。もうこれ、太ったら着れないようなやつなんです。結構ピシっとしたのを作っているので、着れなかったらもったいないなって」。物理的に退路が断たれていることを楽しむ余裕も見せる。
体重を減らすために、取り入れているユニークな習慣もある。
「朝起きてすぐパンツ一丁になって、体重を測るんですよ。必ず同じ条件で体重を測るようにしています。一瞬寒いですけど、大丈夫ですね(笑)」
もともと早起きが苦にならないという川崎だけに、真冬の朝はさぞ寒いはず。それでも、空腹状態にある“朝イチ”のチェックを欠かすことがない。
さらに、精神的なプレッシャーもかけている。「昔の写真もよく見ています。SNSに写真が残っているじゃないですか。1年前の写真とか見て、こんなに違うんだなって分かりますからね」。過去の太っていた自分を反面教師に、モチベーションに変えているという。「だから自分で必ず体重計に乗るとか、昔の写真を見るとか、今の写真を見るとかって大事じゃないかなと。やせたい人は絶対そうだと思いますよ」。力説するあたり、効果はてきめんのようだ。
「ちょっと失礼かな」、「還暦ディナーショー」ではなく「ディナーパーティー」の理由
加齢の波にとことんあらがっている。川崎を若手時代から応援してくれているファンもまた同世代が多い。
「人間って最大のライバルは重力だと思うんですよ。重力に負けてくると、背中も曲がってくるし、顔も垂れてくるし、全て下がってくるじゃないですか。その重力に逆らうことはどれだけ大変だけど大事かっていうことを世の中の同年代の人たちにもメッセージとして送りたい気持ちがありますよね。ファンの子でも、『麻世くんが頑張っているんだから私も頑張ろう』という気持ちになってくれている人もいますから」
元アイドルとして人前に立つという意味。それを理解して行動に移せるのが川崎のプロ意識だ。
還暦イベントのネーミングにもそれがよく表れている。
「還暦ディナーパーティーと言っているけど、ディナーショーとは言ってないんですよ。歌は歌いますけど、これもちょっと挑戦なんですよね。ファンの人たちは分かってくれているけど、そうじゃない人の前で歌うのはちょっと失礼かなというレベルなので」
長年闘病している機能性発声障害がまだ完治していない。「これが一番厄介なんですよね。しゃべっていても声が詰まったり途切れたりするんですよ。ストレスを感じるともう歌は歌えないので、そこはちょっと慎重に向き合っています」。全力で歌うことができないから、“ディナーショー”はお預けにしている。
それでも、最大限の準備は整えて当日を迎える。還暦という人生の節目の舞台。歌って踊れる姿を見せて、盛り上がる場にしたい。
「自分のバースデーって独特な絆があるんですよね。今回はファンの人もそうだし、一般の方とか全国のお友達も集まってくれる。川崎麻世のいつもの変わらぬ気取らぬところを見てもらって、笑ってもらって一緒に踊っていただければ」
顔つきは還暦とは思えない若々しさ。徹底した自己管理のかいあって、好きな酒も思う存分にたしなんでいる。
「健康診断のいい数値を見て、喜んでまた居酒屋に行くんです。ホント庶民的な赤ちょうちんとかあるような居酒屋です。焼酎を炭酸で割って、シークワーサーとか柑橘系を入れて飲むんですけど、まあ至福のときですね」
ちなみに人生100年時代。還暦後にやりたいことは?
「なるべく都心にいたいですね(笑)。田舎に行ったら年取って病気したら病院もないし、近くにコンビニとかスーパーがなかったら免許返納したらどうやって買い物行くんだろうと思います。それに地方に行かなくても、都会にだってオアシスはいっぱいあります。そういうのを見つけるのが好きなんですよね。番組じゃなくて、友達と電車のぶらり旅をやったりしています。知らない駅で降りて『ちょっと探索してみようぜ』と言って、こんなところにこんな神社があるんだとかこんないい公園があるんだ、こんなおしゃれな店があるんだとかよくやっていますね。東京とか神奈川とかそんなに遠く行かなくても、いっぱいいいところがあるので」
ささやかな趣味もまた健康によさそうだ。
□川崎麻世(かわさき・まよ)1963年3月1日、京都市生まれ。東京工芸大学短期大学部画像技術科卒。1歳半の頃に両親が離婚し、母親とともに大阪府枚方市へ。75年、人気バラエティー番組『プリン&キャッシーのテレビ!テレビ』のものまねコンテストでグランドチャンピオンになり、スカウトされ76年、CMでデビュー。77年、『ラブ・ショック』(CBSソニー)で歌手デビューしアイドルとして人気を博した。その後は俳優として活動しながら、タレントとしてバラエティーでも活躍。2021年には初主演映画『ある家族』が公開された。
※川崎麻世の「崎」の正式表記はたつさき