都の混雑対策にスーパーマーケット店長「今のままでは防ぎようがない」と頭を抱える

東京都の小池百合子知事は23日の会見で、スーパーマーケットなどの混雑対策として、しばらくの間スーパーなどへの来店を「3日に1回」に控えるよう呼びかけた。一括りにスーパーマーケットといってもその規模や立地条件によって置かれている状況も対策も変わる。

スーパーマーケット(イメージ)
スーパーマーケット(イメージ)

都内スーパーマーケット店長の声

 東京都の小池百合子知事は23日の会見で、スーパーマーケットなどの混雑対策として、しばらくの間スーパーなどへの来店を「3日に1回」に控えるよう呼びかけた。一括りにスーパーマーケットといってもその規模や立地条件によって置かれている状況も対策も変わる。

 都内で中規模のスーパーマーケットを経営する店長は、小池知事の会見を見ながら「3日に1回買い物に来てくださいねって、あれは消費者に対してのお願いですよね。我々も対策は考えながらやってますけど、どうこうできる話じゃないから悩みますよね」と頭を抱えた。

 都心のおしゃれな街にある、元々は八百屋からスタートしたという地元に長く愛される店。高級スーパーとは違い、生鮮食品から日用品まで所狭しと置かれている。来店客も都心に住む若者からお年寄りまで幅広い。そんな普段はのどかな店も「緊急事態宣言」以降、すぐに感染対策を講じた。

「まず営業時間を短縮したんです。そうすると夜は良いんだけど朝はやっぱり早く来るお客さんは外で待ってるから、うちの従業員が距離をとって整列してもらうようお願いして。次に入口と出口にアルコール除菌を置いて、レジは距離を保って並ぶように床にテープを貼り、レジも透明の仕切りを取り付けました」と語った。

 しかし密はなかなか解消できないという。「お客さんも完全防備で来る人もいれば、いまだにマスクをせずに入店するお客さんもいる。今後はそういった無防備なお客さんにどう対応するかですね。『自分はかからない』『コロナじゃない』って思っていても、実際はわかんない訳じゃないですか。特に極端に若い人とおじいちゃんおばあちゃんが多いですね。飛沫も『何時間か経ったら菌は死にます』みたいな事をニュースで言ってたけど、その前にお客さんは触っちゃいますからね」と語った。

 そこで「買い物かごの数を減らす事と、まだ検討中なんですが、マスクをしていないお客さんは、入店前にこちらで用意したマスクを1つ数十円で購入してもらって店内に入ってもらう事を考えてます」と具体的な対策を語った。

 しかし「小池知事が『3日に1回買い物に来てくださいね』という、あれは都がお客さんにお願いしている事だから。うちでどうこうできる事じゃないですよね。毎日来るお客さんはもちろんいるし、1回でまとめて買う人もいれば、なるべく鮮度の良いものを毎日ちょっとずつ買いに来てくれるお客さんもいる。それをこっちで確認してお願いする事じゃないからね。難しいですよ。周りのお店と話をするんだけれど、やっぱり店内が混み合っちゃうのは、どこも一緒で、どうやっても避けられない。今のままでは防ぎようがないですよ」と頭を抱えた。

 ただし、3密を解消できなければ、万が一、お店から感染が広がってしまった場合のリスクも考えなければならない。店長は「もちろんわかってますし、怖いですよ。従業員だって感染は怖いって思いながら働いてますよ」と語った。

 続けて、「結局従業員たちに負担がかかっちゃってるんですよ。店として感染対策は取ってはいても限界がある。今のところ全員健康だけど、明日はわからないかですから。傍から見たら『儲かってるんでしょ?』って言われるけど、店は閉めちゃいけないって気持ちでみんなやってますし、儲かってるから補償は必要ないじゃなくて、そんな状況で働いている事をもっとわかって欲しいですね。行政も店に任せてばかりじゃなくて、もう少し考えてほしいよね」と語った。

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(ENCOUNT編集部)

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