K-1・中村Pが「対抗戦は1回限り」を撤回した理由 心を動かした選手の「リベンジしたい」
立ち技格闘技団体「RISE」と「K-1」が10日、都内で共同会見を行い、両団体の年間最大大会で対抗戦を行うことを発表した。会見後、「K-1」中村拓己プロデューサーが囲み取材に応じた。
対抗戦発表に「ついに開国」の声相次ぐ
立ち技格闘技団体「RISE」と「K-1」が10日、都内で共同会見を行い、両団体の年間最大大会で対抗戦を行うことを発表した。会見後、「K-1」中村拓己プロデューサーが囲み取材に応じた。
「こういった試合(対抗戦)は1回限りだ」。昨年6月19日に行われた「THE MATCH 2022」の会見で中村プロデューサーはこう言っていた。
“世紀の一戦”天心―武尊以来2度目の対抗戦。会見で「ファンの思いや選手の熱が自分の考えや思いを動かした」と語った中村プロデューサー。2回目の対抗戦発表後にネット上には「もうK-1は鎖国してるなんて言われない!」「ついに開国」などの声も多く見られた。
心を動かした選手の言葉は何だったのか。昨年の対抗戦で敗れた選手の名前を口にした。
「例えば、今回僕らの大会でタイトルマッチをやりますけど、金子晃大。RISEの鈴木真彦選手に昨年の対抗戦で負けていました」
金子は軽量級離れしたパワーが持ち味。鈴木との対戦でKO勝利するという見方も多かったなか、結果は判定負け。試合後、金子の左目付近からは出血の跡が多くあった。
中村プロデューサーは「もちろん彼の中ではベルトを獲るのが1番です。彼は自己表現をするタイプではないのですが、『鈴木選手にリベンジしたい』とメディアを通して言っているのを見ました。すぐに実現するかどうかは別ですが、そういった思いを持った選手がいるっていうのも『THE MATCH 2022』が終わった後に感じられたことなので、それが“熱”のひとつです」と明かした。
両団体の対抗戦は3月12日開催の「K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K’FESTA.6~」および同26日開催の「Cygames presents RISE ELDORADO 2023」で行われる。なお両大会はABEMAで完全無料生中継されることも決まっている。