大雪、SNSへの投稿は要注意 家バレの可能性 専門家「その気になれば難しいものではない」
気象庁は10日午前、23区を含めた東京都に「大雪警報」を発令した。公共交通機関の乱れや路面凍結によるスリップ事故も警戒されるが、非日常の雪模様の中、気をつけたいのが画像投稿による“家バレ”のリスクだ。ネット上では数年前、自宅の窓からの雪景色を投稿した結果、お隣さんとつながってしまったという奇跡のような事例も……。専門家は「その気になれば特定は難しいものではない」と注意を呼び掛ける。
自宅の窓からの雪景色を投稿し、お隣さんとつながってしまった事例も
気象庁は10日午前、23区を含めた東京都に「大雪警報」を発令した。公共交通機関の乱れや路面凍結によるスリップ事故も警戒されるが、非日常の雪模様の中、気をつけたいのが画像投稿による“家バレ”のリスクだ。ネット上では数年前、自宅の窓からの雪景色を投稿した結果、お隣さんとつながってしまったという奇跡のような事例も……。専門家は「その気になれば特定は難しいものではない」と注意を呼び掛ける。
「雪やばいんだけど」「めっちゃ雪降ってきた!」「家の前。すごい積もってる」。都心では珍しい規模の大雪に、SNS上では雪の写真を収めた投稿が相次いでいる。中には自宅の室内から窓の外を映したものなど、容易に個人や住所を特定できてしまいそうなものも多く見受けられる。
ネットの個人情報特定や情報リテラシーに詳しく「ネットで勝つ情報リテラシー」などの著者、国際大学グローコム客員研究員の小木曽健氏は、「ストーカー被害に遭っている人や、フォロワーが何万人というインフルエンサーなど、他人からの特定リスクを抱えている人に限った話ですが……」と前置きしつつ、SNS特定の怖さを解説する。
「めったに降らない雪の日は非日常でテンションが上がってしまい、普段は気をつけている生活圏の情報をついあげてしまいがち。SNSでもだいぶ注意喚起されたので部屋から外を撮ってあげる人は減りましたが、駅までの通勤の道中に『雪なのにこれから仕事』など安易にあげると、そこから生活圏を特定されてしまうこともあります。近所の公園にできた大きな雪だるまなども当然手掛かりになり得ます。やる側がその気になれば特定は難しいものではありません」
ネット上では、顔写真に映った瞳孔の反射や選挙カーの音、変わった落とし物の拾得報告など、思いもよらぬ情報から個人や住所が特定されてしまった事例は枚挙にいとまがない。普段からSNSに顔写真はあげないなど、個人情報流出に細心の注意を払っている人は多いだろう。ついテンションが上がる非日常のときこそ、投稿内容を見直す習慣をつけたいところだ。