女優の岡江久美子さんが23日午前、都内の病院で新型コロナウイルス感染による肺炎で亡くなった。63歳だった。

　岡江さんは、4月3日に微熱を訴え、6日朝に容体が急変し、緊急入院した。PCR検査の結果、新型コロナウイルスへの感染が判明した。

　同日放送の日本テレビ系「情報ライブ　ミヤネ屋」で、近畿大学医学部の宮澤正顯教授は、詳しい状況は不明としながら「急激に進行して重症になられた可能性はある」と指摘。

「岡江さん、番組の司会とかを降りられて、介護のために家のほうに引き込まれていて、あまり人との頻繁な接触ってなかったはずじゃないかなと思う。感染経路がどういうところなのか、情報が入ってくるのを待ちたいと思います」と話した。

　一方、岡江さんは昨年末、初期の乳がんの手術をし、1月末から2月半ばまで放射線治療を行っていた。

　このことが重症化につながったとの見方について、宮澤教授は「乳がんの後の放射線治療は、胸部にどうしても放射線が当たる。肺における免疫反応が低下するという結果になりますので、それが関与していた可能性はあると思います」と述べた。