竹中直人、12匹の猫を飼育した過去「タクシーの運転手さんからもらったり」 現在は1匹のみに

映画『零落』(3月17日公開)の完成披露プレミア舞台あいさつが8日、都内で行われ、斎藤工、趣里、玉城ティナ、監督の竹中直人、原作者の浅野いにお氏が登壇した。

『零落』完成披露プレミア舞台あいさつに登壇した竹中直人【写真:ENCOUNT編集部】
『零落』完成披露プレミア舞台あいさつに登壇した竹中直人【写真:ENCOUNT編集部】

原作の浅野いにお氏へ自らラブコールし映画化

 映画『零落』(3月17日公開)の完成披露プレミア舞台あいさつが8日、都内で行われ、斎藤工、趣里、玉城ティナ、監督の竹中直人、原作者の浅野いにお氏が登壇した。

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『ソラニン』などの手掛けた人気漫画家・浅野氏による作品を、竹中がメガホンをとり、実写映画化。8年の連載を終え、自堕落でうっ屈とした毎日を過ごしている漫画家・深澤薫の姿を描く。

 主人公の深澤が、“猫のような目”をしたミステリアスな風俗嬢・ちふゆに出会うことから、「犬派?猫派?」のトークが展開された。竹中は「小学生のときは犬を拾ってきて育てていたけど、いまは猫が1匹いる。タクシーの運転手さんからもらったりして、一時期、猫は12匹飼っていた。1度だけ猫の雑誌に出たこともある」と回想し、「その猫たちももらわれていったり、死んでしまったり。いまは1匹だけいて、抱っこするとゴロゴロ言って一緒に寝てくれる。男の子なんですど」と語った。

 竹中が飼っている猫の写真を、プライベートで親交のある浅野氏に送ることもあるようで、浅野氏は「たまに写真を送ってくれるので、それを僕が『かわいい~』って言って、そういうやりとりをしているよ。僕も猫を飼っているので」と紹介した。

『零落』を読んだ竹中が内容に衝撃を受け、「絶対に映画化したい」と思ったことから始動した映像化プロジェクト。映画化が正式に決まる前から、「タイトルは縦書きにしたい」などの構想を練り、浅野氏に長文のLINEを送るなどしてラブコールを送り続けた。

 竹中は「僕が大好きな浅野いにおは、漫画界の芥川龍之介みたいな世界観で、とってもしびれた。絶対に映画にするって思いで突き進んだ」といい、「この映画は浅野いにおっていう1人の観客に向けて作ったものだ」と説明した。

 浅野氏は『零落』は、「みんなが面白いと思えるような漫画ではない」とし、「巡り巡って竹中さんの手に渡った。僕と竹中さんは根底では近い部分があって、そこが共鳴したのだと思う。竹中さんがいなかったら、この作品の映像化はなかった」と感謝を述べた。

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