【舞いあがれ!】赤楚衛二と福原遥は「息ぴったり」 制作統括が語る舞台裏「ほほ笑ましい」

俳優の福原遥がヒロイン・岩倉舞を演じるNHKの連続テレビ小説『舞いあがれ!』(月~土曜、午前8時)。物語は東大阪や五島列島を舞台に、舞が空への夢に向かって奮闘する姿を描く。17日に放送された96回では、舞と赤楚衛二が演じる舞の幼なじみ・梅津貴司が、互いに胸に封じ込めていた思いを打ち明け、抱き合うシーンが描かれた。貴司は物静かで穏やかな性格。赤楚は、陰で舞をそっと支え、優しく包み込むような貴司を巧みに演じた。NHKの制作統括・熊野律時氏が取材に応じ、貴司を演じた赤楚の魅力を語ってくれた。

舞(左=福原遥)と抱き合う貴司(赤楚衛二)【写真:(C)NHK】
舞(左=福原遥)と抱き合う貴司(赤楚衛二)【写真:(C)NHK】

舞の幼なじみの梅津貴司を熱演

 俳優の福原遥がヒロイン・岩倉舞を演じるNHKの連続テレビ小説『舞いあがれ!』(月~土曜、午前8時)。物語は東大阪や五島列島を舞台に、舞が空への夢に向かって奮闘する姿を描く。17日に放送された96回では、舞と赤楚衛二が演じる舞の幼なじみ・梅津貴司が、互いに胸に封じ込めていた思いを打ち明け、抱き合うシーンが描かれた。貴司は物静かで穏やかな性格。赤楚は、陰で舞をそっと支え、優しく包み込むような貴司を巧みに演じた。NHKの制作統括・熊野律時氏が取材に応じ、貴司を演じた赤楚の魅力を語ってくれた。

「赤楚さんが貴司という役とシンクロして演じていただけたなと思います。貴司と舞は幼なじみですが、恋の相手になっていくのか、いかないのか、どっちだろうと思って見ていただけたと思います。そこは赤楚さんが、互いの人生の大事な局面を共有してきた本当に分かちがたい2人の結びつきとして表現してくださったと思います。ちょっとしたまなざし、たたずまいの中に、舞への思いがにじんでいくような形で赤楚さんが貴司という人物を深めてくださったと思います」

 福原とは現場でどんな様子か。

「すごく仲良しです。カメラの回っていないときはふざけたりしてリラックスしています。撮影が始まって間もない頃、2人とも言っていましたが、穏やかなのんびりした波長がピッタリ合っている感じだと。本人たちも、役の上でもそうだと。スタジオで2人楽しそうにおしゃべりしながら、お芝居でも息ぴったり。現場での2人のいい関係は見ていてほほ笑ましいです。それが演じる舞と貴司に確実にしっかり反映されていると感じます」

 第96回ではいつもは穏やかな貴司が編集者に対し「昔から人とぶつかるのが怖い」と心の奥をさらけ出すシーンがあった。

「物語の前半では自分の気持ちをちゃんと言えない貴司でしたが、旅に出たり、いろんな経験を積んで前向きな人間に変わったのかなとも思えるところで、実は繊細な根っこの部分は今もつながっていることをきちんと表現していただきました。穏やかな日々を過ごしながらも、悩みや苦しみはあり続けていることが、舞との関係をあらためて見つめ直す中で浮上してくる感じを赤楚さんは繊細にきっちり演じてくださいました。貴司の苦しみがじわじわと漏れ出てくるような芝居はすごいと思います。おそらく長く貴司を演じてきたからこそ出てくる表現かなと思います」

 第96回のラストシーンは2人が互いに告白して抱き合った。現場はどんな雰囲気だったのか。

「今まで積み重ねてきたものがようやく結びつくシーン。やっと互いに気持ちを言える感じを味わって演じていただけようです。子どもの頃からを含めて舞と貴司の間に起きたいろんなことが2人の中にわきあがってきて抱きしめ合う形に着地。福原さん、赤楚さんともに感慨を持って演じてくださったようです」

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