中谷美紀、“スター”木村拓哉を思い感極まる「普通の人間には理解できない孤独」
女優の中谷美紀が5日、都内で行われた映画『レジェンド&バタフライ』の大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。主演の木村拓哉について自身の思いを吐露した。
木村を“孤独のアルピニスト”と表現
女優の中谷美紀が5日、都内で行われた映画『レジェンド&バタフライ』の大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。主演の木村拓哉について自身の思いを吐露した。
25年前のTBS系ドラマ『織田信長 天下を取ったバカ』にて、濃姫役として、信長役の木村と共演した中谷。「天下統一のために、大義のために多くの人命を犠牲にしないといけない信長の孤独と、木村拓哉さんという、これからの日本にはなかなか出てこない、これだけの大スターでいることの孤独が重なって見えました。それを25年を経て、より強く感じられます」としんみり。
次いで「きっと25年前は、ヒマラヤのK2(ケイツー)に登っていらっしゃったんですよ。今回はエベレストの冬季南西壁・単独無酸素登頂。もうアルピニストなんですよ。命を賭して木村拓哉というスターを演じていらっしゃる。その孤独って、きっと私たち普通の人間には理解できない孤独なんですよね、きっと。誰か他人との比較ではなくて、ご自分との戦い。本当に厳しい、険しい道を進んでいらっしゃる」と熱弁しながら、感極まって「ちょっと泣きそう……」と声を漏らした。
今回の『レジェンド&バタフライ』では、濃姫の筆頭侍女・各務野を演じ、ヒロインの綾瀬はるかを支えた。「あの笑顔の裏でものすごい努力を重ねているんです、我が姫は。我が姫も、殿と同じように単独無酸素登頂。かつ、同時に水泳のトレーニングもしていたんです」と告白。「皆さんには決してそんな努力は見せませんけど、常に朗らかで現場を明るくしてくれましたけど、我が姫はそうしてお客様にお仕えするために、身を削って、努力をして濃姫を演じてくださいました」と語った。
舞台あいさつには木村、伊藤英明、大友啓史監督も出席した。
本作は、『コンフィデンスマンJP』シリーズの古沢良太が脚本を手掛けた、東映70周年記念作品。総製作費20億円。「大うつけ」と呼ばれた尾張の織田信長(木村)と、「マムシの娘」と呼ばれる美濃の濃姫(綾瀬)は、敵対する隣国同士の政略結婚という最悪の出会いを果たす。性格が真逆で「水と油」の関係だった二人は互いを出し抜いて寝首をかこうとする一触即発の状態だった。そんなある時、今川義元の大軍の攻撃に見舞われ絶望しかけた信長であったが、濃姫は彼を奮い立たせ、共に戦術を練って奇跡的な勝利を収める。対立していた二人は強い絆で結ばれ、天下統一へ向かう。
1月27日に全国公開し、公開9日間で83万人以上を動員。累計興行収入が10億円突破した(2月4日現在、配給調べ)。