竹内まりや『SEPTEMBER』作曲した林哲司の告白「最初は『太田裕美さんが歌ったら似合う』と」

作曲家、アレンジャー、シンガーソングライターの林哲司が、このほど前千葉県知事で俳優の森田健作がパーソナリティーを務めるラジオ2番組の収録に参加した。FM NACK5『森田健作 青春もぎたて朝一番!』(5日、12日午前6時30分~)とニッポン放送『森田健作 青春の勲章はくじけない心』(6日、午後6時20分~)で、同じ73歳の森田と初対面した。

初対面した林哲司(左)と森田健作
初対面した林哲司(左)と森田健作

森田健作のラジオ2番組収録に参加

 作曲家、アレンジャー、シンガーソングライターの林哲司が、このほど前千葉県知事で俳優の森田健作がパーソナリティーを務めるラジオ2番組の収録に参加した。FM NACK5『森田健作 青春もぎたて朝一番!』(5日、12日午前6時30分~)とニッポン放送『森田健作 青春の勲章はくじけない心』(6日、午後6時20分~)で、同じ73歳の森田と初対面した。

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 森田から「初めてお会いするんですね」と言われると、林は「お互いにこの世界が長いので、どこかですれ違っていたのかもしれませんが、森田さんの青春ドラマは、よく見ていたので初めてのような気がしませんね」。森田も、『SEPTEMBER』(竹内まりや)、『北ウイング』(中森明菜)、『悲しい色やね』(上田正樹)などを手掛けた林の実績を再確認し、「馴染みのある曲ばかりです。日本のポップスに大きな影響を与えてきたのも理解できまし」と感心しきりだった。

 林は1973年にシンガーソングライターとしてデビューしており、今年、50周年を迎えた。 80年代はプロデューサーとしての地位を確立し、杉山清貴とオメガトライブの『ふたりの夏物語』で作曲家としての人気も不動にした。

「あの時、(作詞家の)康珍化さんからJALのキャンペーンソングということで、『オンリー・ユー 君にささやく ふたりの夏物語』というキャッチコピーを手渡され、1日で曲をつけ、アレンジをし、オケ(歌抜きの音源)まで録音しました。スタジオでは『CM関係者が出来上がりを待つ』といった感じで、本当に電光石火のような作品でした」

 作曲家としての歩みを振り返る中では、「曲作りで最初に参考にしたのは加山雄三さんでした」と明かした。

「ロックからロカビリー、カントリー、それにハワイアンまで、とにかく加山さんのジャンルを越えた幅広さが魅力でした。で、聴き込んでいる中でバラエティーの豊かさのようなものが培われたのだと思います」。さらには「ラジオから流れてくる海外の音楽も曲作りに役立ちました」と実感を込めた。

『森田健作 青春もぎたて朝一番!』で森田のパートナーを務める酒井法子が、『SEPTEMBER』を自身のアルバム内でカバーしていたことを明かすと、林は「酒井さんには、何曲か書いたように思うのですが、どうも没にされたみたいで」と苦笑い。その上で「酒井さんの歌を聴いたら、『SEPTEMBER』作った時の心境に戻りました。最初は『太田裕美さんが歌ったら似合うかな』と思いましたが、まりやさんに歌ってもらったらピッタリでした。しかも、デビュー前のEPOさんがコーラスで参加してくれていたんです」と懐かしんだ。

 また、『森田健作 青春の勲章はくじけない心』で森田のパートナーを務める西村知美は「林先生には3曲作っていただきましたが、本当に素晴らしい曲ばかりでした」と感謝し切りだった。 3月29日には、林のデビュー50周年を記念したアニバーサリー本の発売も決まり、4月1日には東京・恵比寿のガーデンホールで出版記念ライブ『SONG FILE SPECIAL with 杉山清貴 菊池桃子』も行われる。当日は記念トークショーのほか、杉山と菊池桃子のライブも予定されている。

次のページへ (2/2) 【写真】西村知美、林哲司、森田健作、酒井法子らの集合写真
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