米で異例の“レンチン禁止令”…消防局が黒焦げマスク写真で警告「火災を引き起こす」
新型コロナウィルスの感染拡大で感染者81万人、死者4万5000人を記録している米国で、消防局が市民に対して「マスクを電子レンジで殺菌しないように」と異例の声明を出したと、米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。
新型コロナでマスク不足が原因、米地元紙「ニューヨーク・ポスト」報じる
新型コロナウィルスの感染拡大で感染者81万人、死者4万5000人を記録している米国で、消防局が市民に対して「マスクを電子レンジで殺菌しないように」と異例の声明を出したと、米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。
同国では、ようやくマスクの着用が習慣化してきたが、医療物資の不足が続いていて、マスクをいかに再利用するかが、市民にとって懸案事項になってきている。
そんな中、マスクをとんでもない方法で殺菌している国民もいたようだ。米ニューハンプシャー(NH)州の消防局では、公式フェイスブックでこんな呼びかけをしている。
「NH州消防局では、(使用済みマスクを)殺菌するために、電子レンジを使用するのは火災を引き起こす、とても危険な考えだということを理解していただきたい」
よもやの“レンチン禁止令”。使用済みマスクを電子レンジで殺菌を試みた市民もいたようで、消防局では黒々と焼け焦げになってしまったレンチン後のマスクの写真も公開している。
さらに、消防局は「布マスクはすぐに熱くなって、炎上します。使い捨てマスクでは、金具の部分が火花を起こし、火災にもつながります。あなたの電子レンジを破壊することもあります」とも警告している。
米ニューヨーク州などでは、外出時のマスク着用を奨励し、マスク無しでは入場禁止となる施設も出ている。マスクの需要が益々高まっているが、“レンチン殺菌”はさすがに止めたほうがいいだろう。