田村亮、激レア旧車を短期間で購入→売却を繰り返すワケ「今やらんとホンマに後悔する」

お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村亮は、自身のYouTubeチャンネルで短期間に旧車を購入→売却→購入のサイクルを繰り返している。「乗りたい車に乗れなくなってしまう前に乗る」。ただその思いで愛車への思いを発信し続ける亮。車との出会いから現在までを聞いた。

田村亮が旧車への熱い想いを語りつくす【写真:荒川祐史】
田村亮が旧車への熱い想いを語りつくす【写真:荒川祐史】

18歳から乗り継いだ愛車たちを語る

 お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村亮は、自身のYouTubeチャンネルで短期間に旧車を購入→売却→購入のサイクルを繰り返している。「乗りたい車に乗れなくなってしまう前に乗る」。ただその思いで愛車への思いを発信し続ける亮。車との出会いから現在までを聞いた。(取材・文=中村彰洋)

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 1988年式「トヨタスターレットターボS 5速MT」やスズキ初代「カルタス 1300GT-i」などYouTubeでは旧車への愛情を存分に表現しているが、意外にも「旧車が好きなわけではない」と明かす。

「当時憧れていた車たちなんです。80年代後半と90年代頭って、走り屋みたいな人たちも結構いて、それを見ていて自分の価値観がなんとなく決まっていったんです。でっかいスープラとか重い系の速い車より、軽いコンパクトな車が好き。そうなったのも、小さい峠が僕の家の近所にあったからだと思うんです。小回りが効いたほうが速かったので。だから、なんとなくスリードアでハッチバックみたいな車が好きになりましたね」

 もちろん車が好きということが大前提にある。そんな亮が初めて手にした車は18歳で中古購入したトヨタ「カローラFX」。「トヨタの4A-Gという名エンジンがあって、1番最初にそれに乗っちゃったんです」と当時を振り返り、興奮気味に語る。

 そして上京後には、三菱「ギャランGTO」を購入。電気系が弱く、雨漏りもするようになったため、その後、日産「ブルーバード」へと乗り継いだ。25~6歳で購入したブルーバードだったが、32歳ごろまで乗り続け、「いずれ乗る」と思い、廃車ではなく、一時抹消を選択。現在も大阪で保管している。子どもができたこともあり、その後は、ボルボ「クロスカントリーCX70」を新車で購入し、10年以上大切に乗り続けていた。その後、もう1台ボルボを乗り継ぎ、現在のYouTube企画ではじめた購入サイクルのきっかけとなったスターレットにたどり着いた。それまでは、「気に入ったら意外と長い」と1台を長く乗り続けていた。

 しかし、現在はYouTubeで当時憧れていた車を短期間のサイクルで乗り継いでいる。その理由については「無くなってしまうから」。「いつ人は死ぬかが分からない、人生どうなるか分からない。僕はあの1件(謹慎処分)から考え方が変わって、未来なんてどうなっていくか分からないと思うようになりました。自分の中で『あれやっとけばよかった』と思うことは、なるべく減らそうと思っているんです。中古車価格が上がり始めたのもあったのと、2035年にはガソリン車が無くなるので『本当に今やらんとホンマに後悔する』と思い決めました」。

 短期間で乗り換える中でも大切にしているポリシーもある。「当時に手にしていたら、足回りを変えたり、マフラーを変えたりしていたと思うんです。でも、今は自分色に染まった車ばかりになってしまったと僕は感じているので、いじらないようにしています。純正のエンジンやボディーを知りたいんです。自分が欲しい車でも前のオーナーがいじっていたらちょっと迷うんですよね。難しいのは分かっているんですけど、できるだけノーマルに近いものを見つけたときにワクワクしちゃうんです」。

 高級車や電気自動車にも興味はある。「テスラなんかは日本に上陸したときにすぐ試乗しに行きました」と明かす。しかし、最新車を試乗したことで、今後消えていく旧車たちへの思いがさらに募った。「もう2度と体験できないから僕は知っときたい。体験してないことは、なるべく体験しときたいんです」。

 YouTubeのコメント欄では「本物の車好きではない」などの批判的な声も目につく。

「『車好きじゃない』って声をもらうんです。『車好きじゃないのかな?』って自分を問いただすけど、好きなんです。ただ、あなたの車好きのタイプとは多分違うんだろうなって。ただいっぱいの車を見たいし、体験したいんです。自分のお金でやらしてもらってるから、『勘弁してください、怒らないでね』って。それにちゃんと、いじらずに市場に戻すことは意識しています。『買ったやつを手放さずに全部持っとけ』と言われるんですけど、東京でそれはさすがに無理です(笑)」

 今後どれだけの台数を乗り継ぐかは未定とのこと。「市場に流通しなかったら乗れへん」と率直な思いを明かす。これから何台の名車たちを紹介することができるのか。今後のYouTubeの展開に注目したい。

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