丞威、アクション俳優の原点「小さい頃から空手とダンスが呼吸するみたいにあった」
「ジャッキー・チェン、ブルース・リー、ジェット・リーが大好き」
――それがアクション俳優になった原点ですね。
「どうにかこれを武器として何か俳優に繋げられないかと思ったときに、アクションがあるじゃないか、と思ったんです。小さい頃からジャッキー・チェン、ブルース・リー、ジェット・リーが大好きで、ずっと憧れていました。それがまさか本職になるとは思ってなかったです」
――アクションもさることながら、丞威さんはダンス大会でさまざまな受賞歴がありますね。Big Danceコンテスト全米1位 Performer of the Year(01年)、South Central HipHop Dance Battle優勝(04年)など。これらはヒップホップやストリート系ですか。
「いろんなコンテストに出させてもらっているんですけど、正直、僕も分からないんですよ。というのも、当時、7歳とか10歳でしたから。07年のUrban Dance Competition(満点優勝・ベスト振付賞)あたりまでは、あんまり考えずにやっていたんです。両親、姉もダンサーで、ダンスがずっと呼吸するみたいにあったんで。当時、10歳ぐらいなんですけど。本当に楽しんで、遊びながらダンスをやっていました」
――そういう意味では、この「KING OF DANCE」は丞威さんの魅力をみなさんに観せられる作品ではないでしょうか。
「アメリカではこの手のドラマはいっぱいありますが、日本では今後もあるのかどうか、っていうぐらいだと思います。日本でストリートダンスを、ダンスをやっていない方に向けての発信するのは役者じゃないとできないことです。僕はダンサーでもあったからこそ、この役をいただいて、この立ち位置で出させてもらっている。それはすごい貴重なことだと思っています」
――撮影はいつ頃、どんな感じで進みましたか。
「1月後半から始まりました。撮影自体、結構詰め込みでハードでした。ダンスの練習に関しては、実質3日ぐらいで覚えて、直前にもう1回確認してから、本番に臨みました。前半がお芝居メインで後半がダンスバトルとかショーケース。撮影も順撮りじゃないで、芝居とダンスが行ったり来たり。このバトルはこういうふうになりそうだからこういう勢いなのかなとか、自分はダンスをやっていた経験があるので、想像がしやすかったです」