元白鵬が断髪式で涙 三女から手紙「まげがないから頭をいっぱいなでなでしてあげます」には笑み

大相撲の元横綱・白鵬の宮城野親方(37)が28日、東京・両国国技館で「白鵬引退宮城野襲名披露大相撲」を開いた。メインの断髪式では、歌手の松山千春、X JAPANのYOSHIKI、GACKT、GENERATIONSの関口メンディー、デーモン小暮閣下ら約300人がはさみを入れ、元師匠で角界に導いてくれた間垣親方(元幕内・竹葉山)が止めばさみで大銀杏を切り落とした。宮城野親方は、同じモンゴル出身の元横綱日馬富士から声をかけられた時から涙を流し、最後はマゲがなくなった姿で深々と頭を下げた。

宮城野親方(中央)のまげに止めばさみを入れる間垣親方(右)
宮城野親方(中央)のまげに止めばさみを入れる間垣親方(右)

東京・両国国技館で「白鵬引退宮城野襲名披露大相撲」

 大相撲の元横綱・白鵬の宮城野親方(37)が28日、東京・両国国技館で「白鵬引退宮城野襲名披露大相撲」を開いた。メインの断髪式では、歌手の松山千春、X JAPANのYOSHIKI、GACKT、GENERATIONSの関口メンディー、デーモン小暮閣下ら約300人がはさみを入れ、元師匠で角界に導いてくれた間垣親方(元幕内・竹葉山)が止めばさみで大銀杏を切り落とした。宮城野親方は、同じモンゴル出身の元横綱日馬富士から声をかけられた時から涙を流し、最後はマゲがなくなった姿で深々と頭を下げた。

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 式を終えると、家族から花束を渡され、三女の真結羽(まゆは)ちゃん(5)が、用意した手紙を暗記して朗読。笑顔を見せながら、「お父様、現役生活のお疲れ様でした。最後のお相撲のことははっきりと覚えています。今、まげがないお父様はちょっと不思議です。今までまげがあって頭を触れなかったけど、もうまげがないから、これからは私が頭をいっぱいなでなでしてあげます」などと語り、最後には「大勢の皆様、今日はお父様の断髪式に来ていただきありがとうございました」とあいさつし、満員御礼の観客から拍手を受けた。

 その愛らしい姿に笑みを浮かべた後、宮城野親方は観客に向け、「20年間の現役力士生活を振り返ると、とても感慨深い思いがあります。本日、この超満員の両国国技館のど真ん中に立ち、こんなにたくさんの人に応援していただいたことをあらためて実感しました」とあいさつ。その上で「20年の歴史生活の中で横綱を務めた14年間、皆さまに夢と希望と勇気を少しでも与えられた相撲人生であれば、私は本当に幸せ者だと思います。そして、自分を褒めたいと思います」と振り返った。

 今後については「親方として300年の伝統を持つ宮城野を襲名し、相撲道の発展のために横綱、大関を育て、一生懸命努力し、頑張るつもりです。相撲ファン、白鵬ファン、そして、来てくださった皆様とともに相撲の神様に選ばれる男を育て、作り上げて、再びこの土俵に帰ってくることを誓います」と決意表明し、土俵に額をつけた。

 宮城野親方は大相撲史上最多45回の幕内優勝(全勝16回)を重ね、2021年秋場所後の9月30日に現役を引退した。通例では半年程度で引退相撲が開催されるのが、コロナ禍の影響でこの日の開催となった。

□宮城野翔(みやぎの・しょう)1985年3月11日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。2001年春、宮城野部屋から初土俵。04年初場所で新十両。同年夏場所に新入幕。22歳の07年夏場所後、第69代横綱に昇進。10年には史上2位タイの63連勝。史上最多タイの7連覇を記録し、優勝は最多45回。19年9月に日本国籍を取得し、21秋場所後に引退。22年7月に宮城野部屋を継承した。現役時代は192センチ、155キロ。

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