「鯖落ちやばすぎ」3COINS、節分グッズ人気過熱 売り場大混乱、転売横行で対策強化へ

3COINS(スリーコインズ)の子ども向け節分アイテムが26日午前10時よりオンラインショップで再販売されたものの、回線が混み合い、わずか30分ほどで完売した。SNS上には、「スリコ鯖落ちやばすぎ」「試しにスリコ覗いてみようと思ったら2万人待ち」「アプリもネットでも繋がらない」など嘆きの声があふれた。

3COINSの節分の日グッズ(公式サイトより)
3COINSの節分の日グッズ(公式サイトより)

「試しにスリコ覗いてみようと思ったら2万人待ち」

 3COINS(スリーコインズ)の子ども向け節分アイテムが26日午前10時よりオンラインショップで再販売されたものの、回線が混み合い、わずか30分ほどで完売した。SNS上には、「スリコ鯖落ちやばすぎ」「試しにスリコ覗いてみようと思ったら2万人待ち」「アプリもネットでも繋がらない」など嘆きの声があふれた。

 この日販売されたのは、子持ちの親に評判を呼んでいる「鬼のセットアップ」(税込み550円)と「鬼のパンツ」(同330円)の2商品。「1会計につき、各1個ずつ」の個数制限を設けたが、販売開始直後につながりにくい状態に。開始2分で「ただいま大変込み合っております。しばらくお待ちください」のメッセージが表示された。

 同商品を含む3COINSの節分アイテムは、わずか数百円で、かわいくおしゃれな仮装が楽しめるとあって店舗やオンラインストアでは品切れ状態が続いている。さらに、ある店舗を撮影した動画が投稿され、そのすさまじい争奪戦ぶりが議論になった。売り場が大勢の客でもみくちゃになり、混乱の中、抱っこ紐で赤ちゃんを抱えながら鬼のお面をつかむ母親の姿もあり、23日には「一部の店舗におきましては想定以上の混雑となり、ご来店されたお客様へはご心配ならびにご迷惑をお掛け致しましたこと、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます」と、公式サイトで謝罪していた。

 人気に便乗しているのが、悪質な転売だ。フリマサイトでは正規料金の数倍の値段で出品され、落札されるケースが続く。子どもに着せて撮影後に中古品として出品する事例も見られるが、ほとんどが未開封の新品だ。「展示品ですが販売開始とほぼ同時に手に取ったので飾られていた時間もほんの数分程度と思います」と争奪戦の中で手に入れた“戦利品”であることをほのめかす出品者もいた。

 3COINSを運営する株式会社パルは販売体制の見直しを検討することを表明。また、転売についても、ENCOUNTの取材に「購入個数制限を設け、対応してまいりましたが、さらなる見直しも必要と考えております」と返答し、対策を強化することを明かした。

 もともとベビー・キッズアイテムが好評で、「季節のイベントを楽しむグッズが特に人気」という3COINS。商品が売れれば店側にとっては喜ばしいものだが、度を過ぎると、さまざまな改善案も必要になる。安心・安全な買い物環境の構築を目指すための企業努力が続いている。

次のページへ (2/2) 【写真】大手フリマサイトでは定価の数倍で取り引きされている
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