Jリーグ野々村チェアマン「日本人でエムバペを作ればいい」 30年後は魅力的なリーグに
Jリーグの野々村芳和チェアマンが25日、都内で行われたサッカー「Jリーグ30周年オープニングイベント」に登場した。当日は、タレントの観月ありさやJリーグOBの中村憲剛、槙野智章、内田篤人らも登壇し、Jリーグの未来について語り合った。
サッカーファンの子どもへ「日本人でエムバペを作ればいい」
Jリーグの野々村芳和チェアマンが25日、都内で行われたサッカー「Jリーグ30周年オープニングイベント」に登場した。当日は、タレントの観月ありさやJリーグOBの中村憲剛、槙野智章、内田篤人らも登壇し、Jリーグの未来について語り合った。
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野々村チェアマンは「選手、現場の皆さんの頑張りはもちろんですが、多くのサポーターの皆さんやメディアの皆さん、クラブを支えてくれるパートナーの皆さんのおかげでこうやって30周年を迎えることができました」と感謝の意を述べつつ、「30年たって、Jリーグは目指したいものに近づいてきているのかなと思っています。地域をよりよくしていこうと思うサポーターが増えたんじゃないかなと感じています。昨年のワールドカップでは日本代表がいい活躍してくれていました。我々は次のワールドカップを考えても小さな子どもたちにとって魅力的なものを作っていかなければと思います」と意気込みを語った。
イベントではJリーグ30周年のコンセプトワードとキーメッセージを発表。野々村チェアマンは「コンセプトワードの『よっしゃいこ!』には我々の思いを込めました。サッカーにとってはありふれた言葉ですが、そんな思いを持ちながら、進んでいきたいと思っています」と言葉に込めた思いを明かした。
また、当日はサッカーファンの子どもたちから、ビデオメッセージでJリーグへの要望が寄せられた。川崎フロンターレファンの1人の子どもが「どうしたらエムバペとかメッシとかがフロンターレに来てくれますか」と質問すると、野々村チェアマンは「日本っていいなと思わせること。金銭的というよりは、いい国だな、いいリーグだなと思わせることが大事だと思います。逆にエムバペを日本人で作ればいいじゃん」と回答。内田が「質問してくれた彼がそういう選手になってくれるかもしれませんしね」とフォローしていた。
囲み取材では、報道陣から「30年後、どういうJリーグになってほしいですか」と質問があがると、野々村チェアマンは「いろんな国の多様な選手があそこに行きたいなと思って来ているという状況ですかね。30年前のイングランド・プレミアリーグが今ほど大きくはなかったわけなので、世界がどうなっているかわからない。その中で、日本がアジアを中心に圧倒的な魅力的なリーグになっていることを期待しています」と答え、未来を見据えていた。
2023年シーズンで30周年を迎えるJリーグでは、ファン・サポーター、ステークホルダーに理念や将来のビジョンを共有し、30年間の価値や存在感を示しながらも、未来に向けてこれまで以上に持続可能なJリーグの発展・成長へつなげていくために、「Jリーグ30周年プロジェクト」と題し、30周年記念マッチや新たなサッカー番組の放送などいくつかの取り組みを行っていくという。